本年度のワークショップはすべて終了しました。
2007年度の予定は、2007年2月に発表いたします。
↓以下は2006年のワークショップ詳細です。

劇団キンダースペース ワークショップ 2006
キンダースペース主宰 演出家 原田一樹が直接指導します! 好評のワークショップ

連続ワークショップ | からだとせりふのベーシックワークショップ | これまでのワークショップ

ワークショップポータルサイトDENに、キンダースペースワークショップの様子が紹介されました。
是非御覧ください。

■連続ワークショップ2006■

 俳優が舞台に立つ時、演技というものを組み立てるとき、その根拠とすべき「何か」を、ドラマの中から探すワークショップです。
 戯曲を、そこに描かれている物語の側面からいくつかに分類し、それぞれにおけるドラマの成立の仕方、実際の舞台における演技の方向、俳優としての立ち方を探ります。
 十年目の今年は、以下の三本のテーマを設定しました。
 テーマにそって分類した様々なジャンルの戯曲から、いくつかの場面を取出し、まず、そこに描かれているドラマの成り立ち方を読み解いて、台詞の裏側、行間、人物の関係性、作品に描かれている世界観なども探りつつ、最終日には舞台に立っての小さな発表までを行ないます。
 平行してキンダースペースの独自な身体や発声のエクササイズを行ない、また様々な俳優訓練のメソッドの消化方法等も解説します。
 募集は各回ごと。基本的には一年以上の演技経験者を対象とします。これまでのキンダースペースの連続ワークショップ未参加の方も受講可能です。

一年以上の演技、演出、舞台経験者を対象

Vol.30 『危険な関係』
7月11(火) 12(水) 14(金) 15(土) 18(火) 19(水) 21(金)22(土) (8日間)
 舞台の上でのドラマはあまり、人跡未踏の地へ赴いたり、エイリアンと戦ったり、魔法によって不可能を可能にしたりということにはありません。その多くは登場人物同士の関係の推移によってもたらされます。しかしだからドラマチックではないということではなく、この関係の中に、ドラマがドラマとなる全ての要素が隠されているのです。台詞は、この関係に対して、この関係を変えるべく機能している限りにおいて、ドラマチックなものとなります。逆に言えば、その働きを持たない会話は、どんなに大声で怒鳴られても、いい声の響きを持っていても、観客にとってひどく退屈なものとしかなりません。俳優の仕事は、まず、この関係の中にドラマを見ること、つまり、関係をどれだけ危険なものとして認識できるか、なのです。チェーホフやイプセン、また、わが国のリアリズムの代表的な戯曲のいくつかをテキストとし、そこに浮かび上がる関係について当たっていきます。
Vol.31 『秘密と嘘』
9/5(火) 6(水) 8(金) 9(土) 12(火) 13(水) 15(金) 16(土) (8日間)
  一方で台詞は、発せられることにより、その当事者の姿をあぶりだします。しゃべり方により人格や経験、人間的な深さまでも観客の想像の前にさらすわけですが、しかし、だからといって何々風にしゃべるという安易な方法がリアルな演技ではないことも、誰もが分かっていることです。人間の真の姿は、表面に現れることよりも、むしろ本人が隠そうとしている秘密にあります。台詞は、その秘密を悟られまいとする嘘として機能するときに、その人間の本当の姿をあぶりだす、いわゆるリアリティーを獲得するのです。「危険な関係」が、ドラマを成立させるための俳優の会話への一つのアプローチの方法とすれば、「秘密と嘘」は、俳優の存在へのアプローチの方法です。現代のリアリズム演劇の戯曲を中心にテキストを抽出し、存在の「秘密と嘘」について、探って行きたいと考えます。
Vol.32 『世界の中心で……』
11/28(火) 29(水) 12/1(金) 2(土) 5(火) 6(水) 8(金) 9(土) (8日間)
 内なる「秘密と嘘」をかかえた人間たちの「危険な関係」が作るドラマは、それが、世界と対峙したとき、物語の普遍性を獲得します。優れた作家の手による優れた戯曲は、必ず世界に対する先鋭性を持ち、同時に人間の普遍的なテーマに迫る力を持っています。しかし俳優にとっては、これらの戯曲世界に書かれていることを忠実になぞれば、世界に到達できるというものではありません。むしろ俳優はそのとき、世界とのかかわりを試されるのです。これは何も、俳優が劇作家以上に劇作家であったり、演出家以上に演出家であれという意味のことではありません。世界の真ん中にいて、なおかつ世界のどこからもはじかれているという自覚が、俳優を先鋭的に存在させるのです。不条理劇まで含めた戯曲の中からテキストを選び、俳優という存在の独自な創造性に迫りたいと思います。
時間:19:00〜22:00
費用:各回\21,000
定員:12名
おかげさまで、劇団キンダースペースワークショップは連続開催10年目。
連続ワークショップはVol.30を数えました。
これを感謝し、2006年度の連続ワークショップにすべて(Vol.30〜32)に参加してくださる方、
参加費総額から5,000円割引きさせていただきます。

■からだとせりふのベーシックワークショップ2006■

「からだ」というのは、演劇的な言い方をした場合、単純に身体という意味ではありません。一つの空間、つまり舞台の上のどこにどういう風にいるのか、その時に空間とどのような関係が生まれ、そこにいるということがどんな意味を持つのか。この関係は、空間ばかりでなく、相手役とも生まれます。そしてまた、心の動きや、それによる状態の変化こそが「からだ」と呼ばれるものなのです。従って、俳優に先ず必要なことは、せりふを覚える暗記力や、浪々と語る美しい声よりも(勿論それはそれで必要ですが)この「からだ」を使って演技をすることです。まず、様々な感覚を呼び起こし、確かめ、楽しむことからはじめましょう。
未経験者を歓迎しますが、もう一度、演技をするということのベーシックな感覚を呼び起こしたい経験者も参加いただけます。中学生、高校生、主婦、会社員、シニアの方、年齢性別を問いません。お気軽にお問い合わせの上、ご参加ください。

演劇未経験者大歓迎

8/14(月) 15(火) 16(水) 18(金) 19(土) 20(日)
時間/14:00〜16:30 
費用/一般\9,000 中学生・高校生\5,000 
定員12名

申し込み方法
希望するワークショップを明記の上、メールでお送りください。

郵便番号・住所・氏名・電話番号・FAX番号・年齢・性別・職業・所属・
演劇経験年数 (なし  1年未満  1年以上)
post@kinder-space.com
メールでのお問い合わせも受付けます。

実施会場:劇団キンダースペースアトリエ
    &栫@048-255-4342
    〒332-0021 川口市西川口1-23-3 マンションヒルマ1F
申し込み・問い合わせ:劇団キンダースペースオフィス
    掾@048-252-0551
    申し込み用紙も用意してございます。御請求ください。
※ワークショップに関して劇団の事情によりやむをえず日程が変更になる場合がありますのでご了承ください。その場合応募者には早めに御連絡いたします。


これまでのワークショップ

1995
演技における「関係」のワークショップ Vol.1〜3

1997
連続ワークショップ
Vol.1「舞台での会話。戯曲におけるセリフの役割と俳優の方法。」
4/16〜5/4
Vol.2「演技のおける動き。動くということ、止まるということ、内側からのアプローチ。」
6/21〜7/16
Vol.3「関係とセリフ。役において関係をとり結ぶ、深化させる。」
10/1〜25
Vol.4「モノローグ。モノローグという会話。個と世界との関係。」
11/5〜29

1998
連続ワークショップ
Vol.5「恋する」4/4〜22
Vol.6「家族」7/14〜28
Vol.7「殺意」11/11〜22
Vol.8「狂う」1999年1/13〜30

ベーシックワークショップ1998春 3/25〜4/2
ベーシックワークショップ1998秋 7/30〜8/6
スタンダードワークショップ1998春 3/25〜4/2
スタンダードワークショップ1998秋 7/30〜8/6

1999
連続ワークショップ
Vol.9「信ずる」4/11〜24
Vol.10「騙る(かたる=だます)6/12〜30
Vol.11「世界」11/11〜23
Vol.12「恋する」2000年1/9〜22

ベーシックワークショップ1999春 4/25〜5/3
ベーシックワークショップ1999秋 7/25〜8/8
スタンダードワークショップ1999春 4/25〜5/3
スタンダードワークショップ1999秋 7/25〜8/8

2000
連続ワークショップ
Vol.13「現代」6/17〜30
Vol.14「記憶」11/11〜23

週末ワークショップ「えんげきのかのうせい」1 4/21〜23
週末ワークショップ「えんげきのかのうせい」2 5/26〜28

ドラマメーキングワークショップ 8/12〜27

高校生のための「身体と台詞のワークショップ」7/26〜8/3
40才以上の女性のための「身体と台詞のワークショップ」5/16〜25
演劇を楽しみたい人のための「身体と台詞のワークショップ」氈@12/1〜10
演劇を楽しみたい人のための「身体と台詞のワークショップ」2 2/17〜25

2001
連続ワークショップ
Vol.15「不在」4/18〜29               
Vol.16「変身」11/14〜25                           
Vol.17「賭ける」2002年2/13〜24 

ドラマメーキングワークショップ 8/11セミナー 8/17〜9/2
「からだ」と「せりふ」のベーシックワークショップ 夏 8/18〜9/2 
「からだ」と「せりふ」のベーシックワークショップ 春 2002年3/1〜10  

2002
連続ワークショップ
Vol.18「向こうへ」6/15〜27
Vol.19「自分へ」7/19〜31
Vol.20「関わりへ」2003年1/11〜23

からだとせりふのベーシックワークショップ 夏 8/10〜25
8/10(土) 11(日) 17(土) 18(日) 24(土) 25(日)
からだとせりふのベーシックワークショップ 秋 10/25〜11/3

2003
Vol.21「ひと」6/4〜14
Vol.22「モノ」9/15〜25
Vol.23「力」2004年2/20〜3/3

からだとせりふのベーシックワークショップ 8/25〜31

2004
連続ワークショップ
Vol.24「私へ」5/28〜6/7
Vol.25「彼方へ」9/29〜10/10
Vol.26「他者へ」11/15〜28

からだとせりふのベーシックワークショップ 8/23〜29

2005
連続ワークショップ
Vol.27「メロドラマの向こう側」5/6〜18
Vol.28「ギャンブルの向こう側」9/6〜17
Vol.29「夢の向こう側」11/29〜12/10

からだとせりふのベーシックワークショップ 8/15〜21
特別セミナー『演劇という考え方』 Vol.1 5/14 Vol.2 9/10