現在募集しているのは、Vol.20「関わりへ」です |
||||
Vol.18 『向こうへ』
|
||||
ここではないどこかに本当の価値ある何かが存在する、という考えや憧れは、戯曲に限らず多くの物語にあらわれます。この考え方が観客にあるカタルシスをもたらすとすれば、それはどのような舞台の時間、空間に対する対し方に支えられるものなのでしょうか。また、生身の人間がリアルタイムで演じる舞台において、ファンタジーというようなものはどのように可能なのでしょうか。いくつかのテキストを分析、また実際に演じることによって、ここにはない「向こう」というものが、舞台にどのように立ち現われるか、探っていきたいと思います。 | ||||
Vol.19 『自分へ』 7/19(金) 20(土・祭) 21(日) 23(火) 24(水) 25(木) 30(火) 31(水) |
||||
「私」とは、どのような存在であるのか。このことについて考えを重ねていくことは、単に俳優が与えられた役の造形について考えるということ以上の意味を持っています。例えばハムレットのような役を演じる場合、ハムレットの悩みをいかに理解できるか、にはあまり意味がありません。ハムレットの悩みをいかに悩めるか、という所に存在感を決定するものがあるからです。存在感というものの根本は、個人がそこに存在するということに、どれだけ懐疑的であるかに尽きるといっても過言ではありません。自分に分け入っていく行為と、役を捕らえていく行為を重ねつつ、いくつかの作品にあたっていきます。 | ||||
Vol.20 『関わりへ』 2003年 1/11(土) 12(日) 15(水) 16(木) 18(土) 19(日) 22(水) 23(木) |
||||
テンションという言い方があります。これは、個人の内的なパワーのレベルを示す言葉ではなく、個人と何かの間にはられた関係の糸の緊張の強さと考えた方が、リアリズムの舞台で人物を捕らえる時に有効です。何かというのは相手役とは限りません。例えば、願望であったり、絶望であったり。人の存在は、これらとの関係によって決定されます。逆に言えばこの関係に無自覚、あるいは無感覚な場合、そこに説得力ある人物像を作り上げることは出来ません。密接な関係と、その葛藤によって作られているいくつかの戯曲の部分を取り上げ、ドラマがいかに関係において成り立っているかを探りつつ、役というものを捕らえていきます。 | ||||
時間:19:00〜22:00 費用:\21,000 定員:12名 |