劇団キンダースペース ワークユニット2023 中間発表公演 |
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眠レ、巴里
作/竹内銃一郎
脚色・演出/瀬田ひろ美
見えるかしら?
なにが?
エッフェル塔からこの部屋が……
この戯曲は1985年足立区の都営住宅の一階で実際に起こった姉妹餓死事件を題材に書かれています。
描かれる数日間。
共に呼吸する舞台。
出演
富永禎子 | 小林利絵子 |
公演日程
2023年 11月
18日(土) 14時(まもなく満席)
18日(土) 18時
19日(日) 14時(まもなく満席)
※お問い合わせください
会場
入場無料 (要予約・全席自由)
ご予約・お問合せ
TEL 048-252-0551 FAX 048-255-4342
MAIL post@kinder-space.com
ご予約の変更は必ずご連絡ください。
STAFF
美術・監修/原田一樹
アーカイブ
チラシ
「眠レ、巴里」いただいた感想
〈アンケートより〉
・2人姉妹の背負ってきた人生を表情やセリフなどで力強く表現出来ていてよかったです。
・最初はコミカルなのかなと思ったらすごく重い話でした。
二人の演技が息ぴったりでとても良かったです。
最後の手をふるとこがぐっときました。
・まさかの展開にびっくりしました。
・とても恐い作品ですね。極限って感じ、出ていたような。
誰も自分のことを知らないところに行ってしまいたい思いに駆られることが僕もあります。
この二人もそんな「誰も知らないところ」に行きたかったのでしょうか。
・サラ金に追われた姉妹の餓死事件、実際に起こった事件かモチーフで、
事件当時は衝撃的であったと想像がよぎります。はるぱるパリに逃げた、
本当にパリに行っていたのかという想いもよぎりました。
〈メール・SNSでいただいた感想より〉
行った甲斐が有りました。暗い話と思っていたら2人の会話が楽しい舞台でした。
でも帰り電車の中で涙が出ました。
死ぬほど生活に困っていても……
1人では無かった姉妹の会話は実際あんな感じだったかも知れませんね。
役者のお二人も随分頑張られたことでしょう。
キンダースペースの皆さんのチームワークの良さも魅力の一つです。(村田美佐子様)
第1場面。巴里の三つ星ホテル。正面にエッフェル塔。絵だけど窓からみえるみたい。
ホテルの部屋で仲良し姉妹アキラとノゾミの喜劇? 2人の芝居が笑いを誘う。
本当に巴里で過ごしているよう!一緒に楽しませてくれる。次の場面。
これが現実か。悲惨、痛い。切ない。
アキラとノゾミは息絶えまで籠城しながら2人らしく過ごす。
食べ物も飲み物も底をつき、食事のシーンはままごとのよう。
クイズをしながら罰ゲームでひたすら折り鶴を折る。
くだらない会話のやり取りがあるから安心してみていると、
えっ? 富さん、小林さん2人の顔が骸骨のようにみえて…目がギョロギョロ。
歩き方も手の向きもおかしくて。あ~この二人死ぬんだと。
それもかなり醜い姿で死ぬんだ。と伝わってきた。
次の場面。星川の声。
この声でアキラとノゾミの生活がかなり悲惨な状態で破綻していた様子が明らかに。
会場がずっしりと重くなりかけたその時、底抜けに明るく、
ノーテンキにはしゃぐアキラとノゾミ。
富さんも小林さんもはじけてふりきった演技!
素晴らしい! これ、ラストシーン? ならばまだ終わらないで! もっと見せて! もっと生きて!
と泣きながら思った。
大大大満足のお芝居。
本当に楽しかったです。
今だにオー・シャンゼリゼが頭の中て鳴りひびいています\(^o^)/
(そば処二幸 小久保直美様)
母は久しぶりの観劇、それも間近で観ることができ、お二人の演技に魅了されていました。
主人は最後のシーンで、あきらが何をするのを忘れたのか、気になったようです。
あの場面、エッフェル塔は天上の世界、ホテルは地上、けして恵まれた生活ではなかったにせよ、
天上に行くとき、すっきりと向かって行ったのだろうと感じました。
私は、パリの滞在は、彼らが幻を見ているのかと。考えさせられる作品でした。(岩倉かおり様)
今年のユニットはトミちゃんと利絵子さんの女性二人だけの参加だそうで、
贅沢な時間だったことが伺える。
演出の瀬田ひろ美さんが、女性二人ということで探してきた戯曲。初めて見る作品だ。
図らずも、金曜日の文学座に続き竹内銃一郎作品。竹内作品なので、当然シュール。
パリを舞台にオシャレな女性二人の話。。。なわけない。
終盤、サラ金男のナレーションで、この姉妹の末路が明かされる。
借金100万円で、サラ金に追われ、最後は餓死した姉妹の実話がベースらしい。
前半のパリの高級ホテルのやり取りは、彼女たちの妄想の中の話だったか。
明るくエネルギッシュな二人が描かれ、二人の個性が生きていてよかった。(栗田かおり様)
今日はありがとうございます。考えさせられる公演で、とても有意義な時間が過ごせました。
次の公演、モノドラマも5人で行きます。とても楽しみにしております。(浅井様)
渾身の舞台、お二人とも魂の叫びで緊張感を持って観ました。
千羽鶴は熱い、切ない思いが黒いビニール袋から放出された演出に驚かされた。
観終わって、穏やかな気持ちには成れない、ですね。ごめんなさい。
でも姉妹が着替えてパリ観光に出掛ける場面があって、救われました。 (鳥居照子様)
昔の事件を題材にしての内容のようでしたが、感性豊かな女優さんお二人、
富永さん、小林さんの熱演に、圧倒されました。
明るくも切ない姉妹の物語に、罪を感じながら、
責任逃れする声を担当された関戸さんの存在感の凄さも感じましたよ。
キンダースペースは素晴らしい。(小野寺敏子様)
瀬田さん、原田さん、劇団員さんたちの、大きな愛を感じさせて頂ける公演でした。
お二人も、とても活き活きと演じられていらっしゃり、充実した稽古であったろうことが、
容易に想像できました。
私の中では、ユニットのお二人に、とても羨ましい気持ちでいっぱいでした。
実話を元にした話ということにも、とても興味が沸きました。
いつも新しい世界を開いてくださり、ありがとうございます(大野雅代様)
舞台写真