劇団キンダースペースワークユニットは、1999年に開設した自主的な運営を基とする演技研修の場です。

 
舞台における俳優の実力は、継続的な訓練と発表の「場」を得なければ伸びるものではありません。
 もちろん、与えられるカリキュラムをただこなしていれば実力が付くというものではなく、第三者、観客あるいは演出家の目を得て、様々なアドバイスを受け、これを受け止めて新たな課題を見つけだし、そのうえで、自らその課題を克服する実習の時間を持ち、様々な試行によって体得するものです。
 ワークユニットは、この自主性を中心にすえた「場」として運営されています。
したがって、学校でも、劇団の養成所でもありません。

私たちは、この「場」で、
・演技者が自ら考え、活用し、表現者として成長していく機会とすること、
互いの感性を刺激し合うことの出来る「創造者の場」としていくこと

を提案しています。

 開設以来、新旧戯曲の上演、モノドラマ、一人語り、エチュード、メンバーによる書き下ろし作品など、すでに40公演を西川口アトリエにて上演し、ここで作られた戯曲がアトリエ公演や地方で上演作品としても取り上げられました。

 また年間2回の公演、数回の座内発表では、演技のみではなく、美術・照明・音響といった創作上のあらゆる要素、企画が制作運営、舞台・道具作りまで、劇団員と共に行うのも、ワークユニットの特徴です。