【お客様からのアンケート】

Aプログラム

・名作三本の言うなれば一人芝居、文面を読むだけでは伝わらない分からないものがたくさんありました。何に出会い、何に驚いたのかが分かりやすい作品でした。

・良い新人さんが集まって良かったですね。近い所にすばらしい劇団のあることに感謝の念でいっぱいです。この町の文化です。いつまでも続くことを念じています。三人三様すばらしかった。忘れられません。

・まったく新しい経験でよかった。私は城跡に行くのが好きなのでありありとした風景が頭の中に浮かんで物語と重なった。

・一人芝居というものをはじめて拝見いたしました。限られたスペース、道具を駆使して一人で物語を芝居している様はとても面白かったです。ありがとうございました。

・中間発表も観させてもらいましたが、どちらも違った感じで楽しませていただきました。小説の内容を知らなかったので新鮮でした。照明や音もとても効果的で良かったなと思いました。

・どの題材も考えさせられるものでしたが、演じる方が色々と考えて演じられてる感じが伝わってきました。

・「羅生門」という作品をしっかりご自分のものにされてるように感じました。視線、厳選された動きもよかったです。

「春の鳥」声色をかえず、気持ちからしっかり人物を演じ分けていらっしゃったなと感じました。

「眉山」人物の軽薄そうな感じが全身から出ていてよかったです。中盤まで早口だなと感じました。ご年配の方は聞き取れないかもしれません。少しもったいないなと思いました。おそらく寝ているお客様は誰もいなかったのではないでしょうか。とてもテンポよく笑ったり、哀しみを感じたり味わい深かったです。

・「羅生門」一人は極限状態になると何をするか分からないと感じます。「いけない」ということも正当化されてしまう程になると思います。

「春の鳥」「白痴」の教育は確かに特別な知識が必要な程難しいものですが、その当事者は意外な物の考え方をしていたり、特定のものに特に優れていることがある様です。しかし実社会では生きにくく、母親の「死んで幸せだ」との言葉が重かったです。

「眉山」「人の気も知らない」言葉にならない理不尽さを感じもどかしく思うこともありそうです。頑張っても空回りしたり、努力している人に自分は報いているのか難しい所だと思います。

・難しい話でしたが、表情とか動きとかでわかりやすく表現されててとても観やすかったです。

・「春の鳥」演技と音楽がとてもあっていて役者の声がとてもよかった。

・私は演劇を鑑賞することはあまりないのですがシンプルな舞台で心に残りました。自分の普段のしゃべり方、所作が自分の思っていることを、他の人に伝えられているのかと反省させられました。

・集中力がすごく伝わってきました。全部を一人で演じるのは大変だと思いますが、ナチュラルに演じられていて物語が分かりやすかったです。

・「羅生門」教科書に載ってたり現文の授業でやってたいていの人は知ってる有名な話。だからこそあらためて今「モノドラマ」という手法で見ることができて、また新しく考えさせられることができて楽しかったです。

「春の鳥」国木田独歩自体ほとんど読んだことがなく、新鮮な気持ちで見ることができました。少年との出会いの瞬間や風景の描写が美しくて引き込まれる作品でした。

「眉山」女性バージョンは見たことありますが男性は初めて。より語り手が太宰本人に近く見えて眉山との対比がおもしろかったです。最後ちょっと涙ぐんでしまいました。


Bプログラム

・「魔術」人間の弱さが表れる感じがしました。欲も持たないと思っても魔が差すと言うのか多少なりとも欲望は捨てられないものだと思いました。一連の出来事は夢で主人公は魔術を習う前にそう思い知ったのだから幸せなのでしょうか。

「ある敵討ちの話」「ハムレット」の影響・・・? 自ら悟って「打て」と言う者を打って果たして復讐と言えるのかと自問自答する主人公・・・篠村さんご自身と重ね合わせ悩まれたことと思います。
「白樺のテーブル」あるのが当たり前過ぎていつしかその存在すら忘れてしまう話でした。忘れているくせに見ず知らずの女の子にそれについてあれこれ言われると驚いたり怒ったりする主人公が何だかおかしかったです。

「同志田口の感傷」かたや休日は良い服を着てお出かけ、かたや休日も働かないと生活が成り立たない・・・経済格差、現在まさに存在する問題と感じます。

・「魔術」ミスラ君の喋り方が少し気になりました。ちょっとだけ杜子春に似ているような気がするお話でした、男の人の恰好が似合っていてかっこよかったです。

「ある敵討ちの話」最初の方は話のテンポが同じで内容が少し頭に入りづらかったですが、盲人の手をつかんで振り返る動きなどは相手の盲人がよろめく姿が見えるくらい自然に映像が見えてきました。

「白樺のテーブル」不思議なお話でした。森の女の子との会話や森の中での出来事の動きなどテンポや声が楽しかったです。

「同志田口の感傷」回想、現在、そして最後の余韻の流れがよかったです。小林さんが昔やった「セメント樽の中の手紙」を思い出しました。

・「同志田口の感傷」大変良かったです。野麦峠を思い出しました。

・キンダースペースのワークユニットで初めてモノドラマという物を知りましたが、一つ一つの作品がよく練られて磨かれているという感じがします。覚える量が半端ないと思います。それだけでもすごいと思いました。読んだことのない小説ですがその世界を知らせてくれたという感じでした。

・「魔術」ストーリー好きでした。本が浮かんで机にのるところすごく見えましたよ!

「ある敵討ちの話」菊池寛作品の中の人物はすごく一人一人に物語がありますよね。父の敵が父のことをなつかしんで話しているシーンは涙が止まりませんでした。面白かったです。

「白樺のテーブル」私の好きなお話でした。本当に、もう好き!!ってなりました!!

「同志田口の感傷」ニシンを見るたび、苦くて切ない気持ちになります。“姉ちゃん”のことを私たちに教えてくださってありたとうございます。

・皆さんとても生き生きと、堂々と、舞台に立っていらして、心が震えました。

古川さんは、魔術を扱うシーンの手の動きが美しく、夢の中にいる様な心地になりました。

篠村君は敵打ちをする若者の声の張りや立ち居振る舞いが勇ましく、盲人との違いをハッキリ感じました。また、心の変化ややるせない苦しみ、幸せだったころの対比を感じて胸が苦しくなりました。

美那子さんの白樺のテーブルは私も大好きな作品なのですが、特に森の中にいるシーンで情景が浮かぶようでした。女の子を追いかけるシーンは一緒に緊張しました。

小林さんは転換のところから舞台に立っていてドキッとしてしまいました。

お姉さんに感情移入しながら見たので苦しかったです。表現することの素晴らしさを改めて感じました。