アンケートより

 ・  観る前に。チラシの牛の涙。あのイラストがとても印象に残りました。美術を見て驚きました。意図をつかんで細かいところも創っていらっしゃるのを感じました。新田の写真、えびす大神、革、ポスターなど、充分に戯曲を包んで下さり、嬉しく思いました。
観てから。牛のお面など、とてもよかったです。忘れていることが多くあり、観てよかったです。ありがとうございました。(作家・咲 恵水様より)

・  テンポが良く、あっという間の1時間20分でした。皆さんが楽しんでやられている感じが良かったです。物語も興味深く、本当に良い公演でした。

・  舞台のセットが細かくて、見ていて楽しかったです。妊婦役の人は、歩き方がとても妊婦さんでした!

・  とても深く考えさせられるお芝居でした。久々に舞台が見られて嬉しかったです。

・  こんな濃い内容の作品とは知らず、フラッと来ました。内容の重さに比して、淡々と過ぎていく時間がうまく表現されていたと思います。榊原さん、さすがの存在感とうまさ。包丁の行く末が気になりました。また来ます。

・  生徒と共に来させて頂きました。普段全く意識しない差別問題をじっくり考えさせられました。中学生には少し難しいけれど、知っておいて欲しい内容だと実感しました。

・  自分もこの間お芝居をさせて頂いたばかりでした。同じように頑張っていらしている方の姿を拝見できて、自分も頑張らなくてはと思いました。素敵でした。

・  とても考えさせられる内容でした。久しぶりに舞台を観させて頂きました。今後も頑張って下さい。

・  一番年齢が近いからか分からないけれど、中学生の女の子の目線で見られました。なかなか修羅場だなーって(笑)それぞれの役者さんに良さがありましたね。

・  人間関係がもうちょっとわかりやすく描かれていると、もう少し興味を持って観られたかも。

・  複雑な人間模様が絡み合ったお話でした。「はるか」のお父さんが迎えに来る…と最後まで出て来なかったのが、観客の想像を更にかき立たせるのでは、と思いました。

・  何だかとても奥の深そうな作品を選んで、皆さん、大阪弁も含めて役にはまっていて見事でした。原作とどこが違ったのかなーとか思いつつ、いろいろ考えさせるものがありました。またのチャレンジ、楽しみにしております。


メールより

■静かな感動を味わいました。
脚本、演出、演技のどれが優れていたのか?
というよりこの3要素が上手くバランスが採れていたと言えるのでしょうか?
特に脚本と演技の仲を取り持つ演出の妙を感じました。
ただテーマ(脚本)自体が、かなり思想的(差別問題など)なアピール力があるので、思想的な面を外した単純なテーマ・・・恋愛もの、人情ものでの演出を見てみたいと勝手に思っちゃいました。
それと役者さんの大半が初舞台と聞きましたが、レベルの高さに吃驚しました。
どの程度の月日を掛けてあそこまで、昇華出来るのでしょうか?
この舞台と、前回の舞台をみて、やはり芝居は演じる側より見る側が良いなと感じました。
やはり演じることが好 きな人、興味有る人がやるから、あそこまで出来るん だろうと・・・・
段々、演劇の魅力に嵌まっていきそうです。

このお芝居を見終わってから帰り道、ずっしりと心に残るものがありああ、いい芝居だったなあと思いました。
見ている当座は、いろいろな演技的なことが気になったりしていたのですが、終わってみると、そういう問題は、忘れてしまい、「現実」の一端を極めて具体的に見せつけられたという印象が強く残りました。

これって、芝居を上演する側からすればとても大事なことですよね。

もっと上手な役者がそつなく演じた場合はひょっとして、こういう問題意識の方が後に残す印象が薄くなるのかもしれないなんて思ったりもします。

書道をやっていると「上手な字」なんて、まったく問題になりません。
最初は上手な字を目ざしますがある程度、うまくなるともう「上手」ということ自体には意味がない。
どこまで、自分を出せるかという問題になるようです。

芝居の場合、書とは同列にはならないでしょうけどやっぱり「懸命に演じようとしている」ということだけが最終的には大事になるのかもしれません。