WS稽古場日誌1日目

今日から始まった劇団キンダースペースのモノドラマワークショップ。
昨年も1度やったけれど、モノドラマのワークショップというのも、非常に
興味深い。朗読でもなく、ひとり芝居でもない。
今回も面白そうなテキストが4つ。
参加者は、私と、WSおなじみのまーちゃん、そして前回のWSに続いて山ちゃん。
リピーターは他に、ニッシー、ななこちゃん、そして何年ぶりかの谷ちゃん。
今回はほかに、萌ちゃん、八重ちゃんの8名。

モノドラマは近代日本作家の文学作品。独歩の作品は、漢字がアテ字なので
メチャ難しかった。
でも帰りに初日打ち上げで、ニッシーが面白いことを言ってた。
「あれは、ヤンキーと同じですよ。『本気』と書いて『マジ』と読むでしょ」
確かに、『真実』は『ほんと』、『決定て』は『決めて』、『彼家』は『あそこ』
。。。こんなのがいっぱい出てくる。素読みするだけでも、かなり集中するから
疲れるね。
どんなワークショップになるか、楽しみです。


WS稽古場日誌2日目

(代筆 けさく)

本日は大桑のストレッチ、メソッド10カウント、けさくの発声、ダラデレ……をいつもと違う動きでやったよ!!

テキスト1を谷ちゃんと八重ちゃん。
テキスト2をニッシー。
テキスト3を山ちゃんとななこちゃん。
テキスト4をまーちゃん。
本日はかおりさんと、萌ちゃんがお休みだったので6人。
セットを決めて、冒頭から何節かまでの基本の心の動きを原田が説明し、実際に本を持って立ちました。
八重ちゃん途中からラストシーンに挑戦するそうです。

「モノドラマ好き」という人が多いだけあって、皆さん初めからきちんと「モノドラマ」的に立っていたのが印象的です。
でもやっぱり時間ギリギリ。時間かかるなあ。
そしてモノドラマは特に集中して細かく観るので、後ぐったりすると代表が言ってます。(笑)


WS稽古場日誌3日目


今日はストレッチの後、みんなで歩くというエクササイズをやりました。他人か
ら見られることを意識し、かつ一緒に歩く仲間との空気を共有する。
見ているとなにかを感じるし、やっていても非常にリアルに感じるものや、感情
などが現せて面白い。モノドラマに立ち向かうひとつの姿勢かな。

私は2日目、お休みしてしまったので、特別にサラッと流して見ていただきま
した。
今回のモノドラマWSは、前回の体験を踏まえ、ちょっと違うアプローチを
しています。芝居のときと同じく、全体の流れや空気を最初に捉えようとして
います。前回は、作品を大事にと思うあまり、一言一句を正確に覚えようとし
たため、かなりセリフ覚えで苦労しました。

今日は、各自、自分たちのテキストにトライしましたが、語りの部分と登場
人物の部分の変化のつけ方についてアドバイスを受けました。
芝居のように、登場人物になって、感情でセリフを言ってしまうと、ベッタリ
して見ている観客が想像できなくなるし、また登場人物ごとに視線や動きを
変えるとやりすぎで、逆に見ていて想像できなくなる。
どの作品でも、誰でもダメ出しは同じように思います。

まーちゃんは、モノドラマのセリフ覚えはバツグンにいいよね。
モノドラマWS初めての参加者の方の中には、セリフ覚えで苦労されている方
もいました。前回、私もとっても苦労したので、仲間同志、そんな体験談も
話したりしています。
モノドラマならではの楽しみ方をしたいなぁと思っています。


WS稽古場日誌4日目

今日は自主稽古。
まーちゃんと私が同じテキストなので、交互にトライしました。
『ぼく』と『娘』そして『語り手(作者)』、どう切り替えるか。
体の向きひとつで変化させたり、視線で切り替えたり。でも『ぼく』という
一人称で書かれているので『語り手』目線の作り方が難しい。
また、『娘』は声色をあまり変えず演じた方が、見ている側が想像できるよと
けさくさんからアドバイスがありました。
会話が多い作品なのだけど、そこを完全に芝居として演じちゃうと、モノドラマ
という世界と違ってしまうのかな。
いろんな方法を探ってやってみるのが楽しいね。


WS稽古場日誌5日目

5日目は、まず、体を動かして、歩きました。音楽をどう感じて歩けるか。
面白いエクササイズだったなぁ。

最初、まーちゃんと私がテキスト�。
まーちゃんは、言葉立てのアドバイスをもらった。キーワードを立てることで
観客の気を引いたり、テーブルの上にないものを見せたり、想像を膨らませること
ができる。
私は登場の時の歩き方が右手だけ振って出たらしい。体のバランスが悪いのか?
「ぼく」がテーブルを物置台にしたことを反省しないように、「娘」が訪ねて
来るときオドオドしないようにというアドバイスがあった。

次は山ちゃんとななこちゃんはテキスト�。
山ちゃんは最初緊張していたせいか、ガチガチだったけど、2度目は自然な
感じで入れましたね。もっと自由にやるようアドバイスがありました。
でも前回のWSのとき、ホンを離すのを怖がっていたのに、すごい進歩だなぁ
と思いました。
ななこちゃんは、主役の犬になりすぎているので、語り手の存在を大事にする
ようアドバイスがありました。

谷ちゃん、萌ちゃん、八重ちゃんはテキスト�。
谷ちゃんは、言葉の強さを持つようアドバイスがありました。
萌ちゃんは、かわいい。とってもかわいい声なので、逆に、どうこの作品に
挑戦していくのかという見る側の楽しみがあるね。頑張って!
八重ちゃんはクライマックスシーンだから面白いけど難しいよね。
主人公の人生とは、人間とはといった哲学みたいな部分が根底にあるし。
弟のセリフをどう受けるかというアドバイスがありました。


WS稽古場日誌6日目

WSも6日目。
今日は、前回お休みだったニシちゃん、最終日に参加できないまーちゃんと八重ちゃんが演出家に見てもらいました。

ニシちゃんは、先日、キンダーの舞台の客演でモノドラマ的なことをやっている
から、方向性みたいなものは合ってる感じ。フィクションとしての期待感を持た
せるとか、語り手としての居方をどうするかというアドバイスを受けました。

まーちゃんは、登場の仕方や、舞台に置かれたテーブルの立たせ方を意識する
ようアドバイスがありました。また、後半、森の中のシーンでは、限られた
スペースで行ったり来たりする動きについてもアドバイスがありました。

後は各自、自主練。私はまーちゃんと一緒で、元香ちゃんがアドバイザーに
なってくれました。自分では気づかなかった動きのアドバイスをもらったり
このセリフは相手にどう感じる言葉なのだろうか、など、いろいろ意見交換
できて面白かった。
あと、2回か。。。頑張ろうっと。


WS稽古場日誌7日目

いよいよ7日目。
まずは山ちゃんとななこちゃん。
山ちゃんは最初に比べるとかなり自由になりました。セリフもかなり覚えて
頑張ってます。前半をもっと、VIVIDに反応するようアドバイスがありました。

ななこちゃんは、アクションではなく、リアクションを大事にするようアドバ
スがありました。動きが説明になってしまっていると。

次は私。
『僕』にとっても、『娘』にとっても、初めてのことなので、その緊張感とか、
なんなんだろうという気持ちとか、わかってもらえるだろうかという不安とか
そうした部分を大事にするようアドバイスがありました。
また、もっとミステリーが欲しいと。すんなり言っちゃうのではなく、もっと
その世界を広げるということね。
う〜ん、難しいけど、あと1回。頑張るわ。

次はニッシー。
動きについてアドバイスがありました。ちょっと動きすぎと。
動かないで客に伝われば、より高度であると。なるほどね。

続いて谷ちゃん。
一気にセリフ覚えたね。前回までセリフ覚えに苦労していたのにスゴイ!
もっと、モノドラマを演出をするようアドバイスがありました。これから、
語る話に客を引き込むというか、もっとやっていいよと。

そして、まーちゃんと八重ちゃんは、今日が最後で発表です。
まずはまーちゃん。
緑の服を着て登場。物語にあった、いい衣装だったね。
後半、森の中の動きが、舞台前でなく、後ろになっちゃったのはもったいなか
ったけど、「おーい!」という呼びかける声は、とっても迫力があって、ステキ
でしたね。

そして八重ちゃん。
八重ちゃんも前回までセリフ覚えに苦労していたけれど、今日はすっとして
とってもスムーズ。変に力が入るわけではなく、とってもいい感じのモノドラマ
でした。
お2人には、もっと世界を広げられるようにというアドバイスがありました。

土曜日が最後。頑張りましょう!


WS稽古場日誌8日目


モノドラマWS、最終日。

まずは谷ちゃん。
芝居を大きくするようアドバイスがありました。
開き直って出るというか。

続いてニッシー。
やらないことの楽しさを探るようにと。これは私も同じ。
感心はするけど、感動しない。。。これも私も同じだな。

そして山ちゃん。
今日はひと皮むけたね。なんかふっきれた感じ。
これからも、そういう楽しみ方をすればよいというアドバイスがありました。

続いて、ななこちゃん。
感情を探さないようアドバイスがありました。
これも難しいなぁ。私も同じだな。

そして私。
今日は頑張って、まーちゃんがやったところまでセリフを覚えました。
解釈をしないようにアドバイスがありました。なにと立ち向かうか。
自分でやるのではなく、なにかにやらされる感覚を持つようにと。
う〜ん。。。難しい。だからこそ、楽しいんだけどね。

短い期間でのモノドラマ。非常に濃密な時間でした。
お疲れ様でした!