劇団キンダースペース 連続ワークショップ 2017
キンダースペース主宰・演出家/原田一樹
キンダースペース俳優・スタッフ が直接指導
1995年より好評をいただいているワークショップです!
俳優のするべきことは、舞台の上で、もう一つの人生を生きることです。 ただこれは、こんな風に一言で言えるほど簡単なことではありません。 まず第一に「人生を生きる」とはどういう事か? 私たちは普段、どれだけ「人生を生きている」という実感を持って過ごしているでしょうか? むしろ現代人は、それらを突き詰めて考えることを避けるために毎日を過ごしていると言ってもいいくらいです。あるいは、たとえそう言った「問い」があっても、その「答え」を宗教や思想と言ったものにゆだねがちです。しかし、だからこそ演劇の存在理由があるのです。演劇は、「答え」を出しません。もし出しているように見えたとしても、おそらくその過程が描かれることが主眼です。俳優が役に向かうという事は、まず第一に「人生を生きる」とはどういう事か、ここに立ち向かうことにあります。 また一方で、俳優は、そんなことが本当に可能であるのか、とも自戒し続けなければいけません。俳優もまた「突き詰めて考え」ない、あるいは他所にゆだねてしまう現代人の一人です。で、ありながら、どんな役を与えられても、自分の人生と引き比べるしかありません。スコットランドの王になりたいという野心など一度も持ったことが無くてもマクベスを演じなければならない時、俳優をマクベスにするのは、自分の中にもある「マクベスみたいな野心」などではありません。自分はマクベスの人生を生きているのか、という不断の問いかけです。これだけが観客をして彼を舞台でマクベスとみなすことを可能にします。なぜなら、マクベス自身も、自らにそう問いかけていたからです。 いずれにせよ「俳優」の「演技」には、こうすればいいという「答え」はありません。「演劇」に、「戯曲」に、そして、私たちの人生に「答え」がないのと同じです。あるのは「問いかける」という行為です。キンダースペースは、この「問いかけ」を、ともに探り出し、ともに研鑽する場としていくつかの場を設定してまいりました。 連続ワークショップは、53・54回目。これまで通り、短い場面の繰り返しの稽古によって、「戯曲」のなかの「問いかけ」を、毎回のテーマに沿って探っていきます。 ※募集は各回ごと。一年以上の舞台経験者が対象です。 |
Vol.53 「さがすという事」※終了しました。 |
Vol.54 「ないという事」※参加者募集中! 9/19(火)20(水)22(金)23(土)26(火)27(水)29(金)30(土) 時間:19:00〜22:00 費用:21,000円 定員:12名 シェークスピアの悲劇が優れて現代的なのは、王や貴族という特権的な人物を描きながら、その特権性故に、自らの人生をそのままには受け取れない、そのあり方を掘り下げたからです。その後400年、先端技術に囲まれた私たちは、自らが特権的な存在であるという幻想をよすがに生きています。現代のすぐれた作家の眼はここを捉えています。 |
申し込み方法 希望するワークショップを明記の上、メールでお送りください。お問い合わせも受付けます。 郵便番号・住所・氏名・電話番号・FAX番号・年齢・性別・職業・所属・ 演劇経験年数 (なし 1年未満 1年以上) 実施会場:劇団キンダースペースアトリエ 電話 048-255-4342 〒332-0021 川口市西川口1-23-3 マンションヒルマ1F 申し込み・問い合わせ:劇団キンダースペースオフィス 電話 048-252-0551 ※申し込み用紙も用意してございます。御請求ください。 ※定員になり次第締め切ります。お早めに御応募ください。 ※ワークショップに関して劇団の事情によりやむをえず日程が変更になる場合がありますのでご了承ください。その場合応募者には早めに御連絡いたします。 |
2017年度の 連続ワークショップVol.53、連続ワークショップVol.54、モノドラマワークショップ2017、全てにご参加の方は、参加費総額から5,000円割引きさせていただきます。 |