【佐藤三樹夫さん】

昨日観覧
芝居の愉しみ満悦し、上機嫌で帰途につきました。
台詞劇の面白さ…目前で垣間見る演劇の醍醐味!
ソーシャルディスタンスシングやら、シールドでの隔離をものともしないテーマ性、演出力の確かさに
あらためて、主宰原田氏の感性のシャープさに感服。
大正から昭和、劇作家岸田國士の指し示すところの
価値感の変容の困難、上っ面の正義?何が正当かと言う社会正義への疑問符?
今のコロナ禍を見据えたかの構成演出に感服。
この地、埼玉県西川口での35年に渡るアトリエ活動に
少しだけ芝居というものに関わったものとして
拍手喝采を!
また遊びに行かせてくださいませ〜
20年前、私が知っていた若者…
小林もと香、平野雄一郎が古参になって
いい存在感を醸していたのが…不思議な感慨でした。
土曜日の夜はまだ空いているとか?
生の芝居に飢えているあなた
オススメですよー



【栗田かおりさん】

演劇を止めない

地元の劇団キンダースペースの「岸田國士の夢」を観劇。
1ヶ月ほど前の稽古場の様子をFBで拝見してたが、フェースシールドを付けての稽古風景は衝撃的だった。
え、こんな風に稽古するんだ。新しい演劇のスタイルか。思わず瀬田ひろ美さんに、本番でもフェースシールド付けるの?とメッセージしてしまった。
本番は役者はもちろんフェースシールドはなし。代わりに役者が客席に向かってセリフを言うエリアは透明ビニルシートで仕切られた。また小作品3本の間は休憩と換気タイムがとられていた。
芝居は若手中心。若手の成長も頼もしいが、ベテランのもと果ちゃんや平野君がいい味出してた。
演劇を止めない。その気概を感じるステージだった。



【そば処二幸(西川口) 小久保直美さん】

祝 キンダーロス脱出!
ここ数回キンダースペースの演劇を見逃し、毎年はずさなかったシニアワークショップの修了公園(4月)も新型コロナウイルスの為中止。我慢と自粛をを続けて今回やっと、公演再開。主催劇団はこの我慢の期間に、充分なコロナウイルス対策の準備を必死にしてくださり、舞台、観客席にもさまざまな配慮がほどこしてあってとても感謝です。これは絶対に逃せない!次が必ずあると思えない今の現状。とうとう今日が来た!いつもとは違って余裕をもって劇場に向かう、予定でしたが……早めに家を出て、あおしん寄ってからと、あおしんに着いたところでお金をもって出るのを忘れたことに気付き、慌ててもう一往復。結局、いつも通り走って劇場へ。入口で検温。走ったせいで体温があがってたらどうしよう〜といつもとは違う緊張感。セーフ。観客席に案内されて着席。
今回の舞台はまた始めてみる形。アッ、二階の部屋もある!なるほど〜あそこから「先生」がお湯をもらいに降りてくるんだな。
(今回は岸田國士という人が岸田今日子のお父さんということしか知らなかったので少し予習しました。)中央の壁は何?雨戸?飾り戸?お芝居が始まって間もなく気付く。あの壁に、題名や休憩の案内の文字が無声映画のセリフのように映し出され、なる程〜
自分の頭の中でフイルムのまわる音。ここで確実に私は大正時代にタイムスリップ。麺麭屋文六さんの家族は、私も家族になれそうだったな。文六と廉太の神についての会話は、私も仲間にいれてほしかったし、教会の丸尾先生がどんな答えをだしてくれたか知りたかったし。でも数分後、天文学者の彗星衝突説を新聞記者が報道する者の義務として長〜い演説を群集の前でする。その演説のお芝居がすごかった。迫真の演技とあの長い台詞。吸い込まれて圧倒された。駅頭で演説する政治家よりも説得力があって、教会の丸尾先生の説教がどんなだったか聞かなくてもいいくらい、答えが見つかった気がした。もし、一夜で地球が終わるとしたら…でも、あんなに格好よく力強く演説しておきながら、惚れた売笑婦と最後一緒に抱き合って過ごそうと女の家に会い行っておきながら、同じように集まった男たちの凄まじさに圧倒されて逃げ出してきちゃうなんて、なんか笑える。そこ、突っ込みたかった。ちょっとちょっと!って。そして二階の先生。あんた駄目だよ、そんなことしていいの?って客席から舞台にあがって胸ぐらつかもうかと。「文六!ちゃんと言いなさい!おせいさんも文六に遠慮してないで、娘のことだよ!しっかりしてよ!」って。大正時代ってそなの?信念ぐずぐずじゃん。な〜んて生意気ですね。
『留守』はいいね〜。私、ああいう喜劇大好き。「やりたい役ありますか?」って聞かれたら「女中やりたい!」って言うな。ちょうど今、BSで『はね駒』の再放送やってるし、あの短いストーリーの中でも十分満喫できた。あそこにもう一軒の女中さんが加わったら…もっとこじれるだろうなあ。だけど八百屋さん、あんた気付いてよ〜。だからそうじゃないって!もう!って。ほんと、おかしかった。おせんべいとお寿司を使ったテンポがすんごくよかったですね〜。
 そしてこの喜劇の後に『遂に「知らん」文六』。なるほど。
始まってすぐ、文六が「知らん」で片付けそうな人だと思った。
大事な時に居眠りしてしまい、居眠りの最中の夢がすごい。死んであの世の入り口?夢ってそうなのよ。辻褄が合わないけど現実的でおやあ?と思いながらも納得している感じ。夢の中の世界のお芝居がおもしろかった。そうそう!夢の中ってこういう感じなんだよね〜って実写でみられてよかったなあ。また、夢の中で実際の文六が何をしていたのか、どういう主張の持ち主なのかも知ることができた。あの喜劇を見た後にこのくだり。あの家族や先生の主張、廉太のあの神様うんぬんと理屈を言っていた、先生とおちかを軽蔑するようなことを言っていたあの廉太が、その人と?え〜嘘でしょ?まじか?っていうような行き当たりばったりな考えを聞いたら「知らん」でいいやって。終わると覚悟していた人生が、終わらないことになったら、みんな喜びのあまり開き直ったのか勝手な自己主張がすごい!今までのことチャラにしてリセットする気?「信念は?哲学、モラルは?どうしたの?」と登場人物に問いかけたくなった。そして自分にも。もし人生が終わるといわれて、それが誤報で、調査不足で終わらないことになったら。文六が麺麭を店先に出したように、私も、ありったけのお店の食糧を街の人たちに分け与えることができる人でありたいと思った。文六の最後の行進は?あやふやな終わり方が岸田國士氏の作風なのかしら。この芝居を観る前に友達に会った。彼女はボヘミアンラプソディーを三回観たって。もっと観たいってDVDも買ったって。新型コロナウイルスのの不安の中にいるせいか、もう一度このキンダーのお芝居をみたいと思った。あ〜今こんなに台詞を楽しめる演劇が観れてよかった。



【日高のぼるさん】

きのう劇団キンダースペースのアトリエで、「岸田國士の夢と憂鬱ーその一 ジレンマの夜」(作・岸田國士、演出・原田一樹)を観ました。
緊急事態宣言が発令され、芝居から丸3カ月も遠ざかる事になるとは想像していませんでした。
最後に観たのも同アトリエでした。その時も換気などに気を付けていましたが、今回はさらに徹底していて、狭いアトリエの定員をさらに半分にして、20人ほどの客。検温に除菌。ビニールカーテン。
口先だけで「万全を尽くす」、「夜の街ー注意」などとおうむ返し口走る不条理な輩とは全く異なる対応のなか芝居を拝見しました。
家父長制の社会構造の矛盾を作者自らのジレンマとしてとらえ、100年前の社会状況は現代にも深く通じていると思い、ラブコメディタッチの表現はフランス留学で学んだものの反映ではと、楽しく拝見しました。財政的にも大変な状況のなか観せていただいたことに、感謝いたします。



【斉藤功さん】

ちょっと前、キンダースペース『岸田國士の夢と憂鬱 その一 ジレンマの夜』見ました。
大正末期から昭和に向かうこの時期、束の間の自由な空気と忍び寄る戦争への不安が庶民のくらしを覆っていたのでしょうか。とてつもない不安を家長と言えども文六に負えるはずもなく、知らん、を連発するしか術はなかったのでしょう。コロナ感染対策で苦心した舞台でしたが、かえってこの窮屈さ、不自由さがよかった。



【松村千絵さん】

この状況になってから初観劇。
劇団キンダースペース レパートリーシアターvol.46
「岸田國士の夢と憂鬱」その1 ジレンマの夜

受付からスタッフと来場者を隔てるビニールシート、アテンドスタッフはマスクとフェイスシールド。
入口にはアルコールと、観劇エリアにも役者の動きに合わせ観客に配慮した透明ビニールシートのお気遣い。
すでに胸が熱くなってしまいました。
決してもう演劇活動を止めさせないっていう想いが、ここだけでなくきっと各劇場に満ちている。
普段満員電車で時折ノーマスクの人とも多くの人達が接近戦となっている現状に歯痒さも覚えました。

客席から舞台上を眺めて
いつもとは違うちょっとした緊張感のある中でも、やっと演劇の日常に向かって歩きだしてきたんだなぁと。
役者が目の前で表現している姿を見て、やけに感慨深かったです。

芝居、堪能しました。
岸田國士ってこんなに面白いコメディ…というか人物像を描く作家だったっけ?と、何だか新鮮でした。
20代の時に岸田國士の戯曲はかなり読んだはずなのに。当時全然ピンと来なかった部分が今見るとやけに可笑しい。
小林もと果さん、すごく魅力的だったな。
終演後
どうしてこの作品を上演しようと思ったんだろう?とずっと考えていました。(ちょっと偏屈ですよね。でもこのご時世になってこう考える人は少なからずいるように思います。)
それで青空文庫で原作を全て読み直しながら
疑問は、「私は何が観たいんだろう?」に変わりました。
それが頭の中で時間をかけて具体化されて、改めて原作を読みながら昨日の役者さんたちの表情と声とを思い出して。
余韻の中から満足感がぐっと迫ってくるという珍しい体験。きっと私が手探りの状態だったからでしょう。やはり今日もう一度観たかった。
たくさん考えさせてくれる、やはり演劇は良いです。
スタッフで付いていた劇団員の皆さんの姿も久しぶりに見られて本当に嬉しかった。

帰りに少しだけお茶をして
これまた久しぶりに人と仕事以外のおしゃべりをしました。
あーもう本当に嬉しかった。