モノドラマ 3月26日(金)〜28日(日) 無事終了の御報告 |
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第7回試演会 monodrama <モノドラマ> 4月16日(金)〜18日(日)の御案内はこちらから |
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これは演劇に限ったことではありませんが、およそ表現芸術というものは、その創造においても鑑賞においても、本来そこにはない、またはそこに見えないものを見ようとする行為であると言ってさしつかえないと思います。例えば、ゴッホの絵を見て我々が感じるのは、そこに見えたであろう糸杉や星月夜の変形した姿ではなく、それをそう描く彼の内面と彼自身の葛藤の姿です。ゴッホの絵を見るまでは、私たちは誰もこういう葛藤を見たことはありませんでした。これは例えば、ミロのヴィーナスや、モナリザの微笑でも同じ事で、我々はそこに今まで見たことのない「美」というものの表わされる態度とその瞬間を見ているわけです。 また、今、例えば映像というものはその技術において飛躍的な進歩をとげました。私たちはそれこそ今まで見たことも無いものを眼前にすることが出来ます。芸術であるかどうか、という議論は別にして、少なくともここでは私達のめざす「演劇」の表現とは別の方法が行なわれていることはまちがいありません。 では、演劇の方法とはどう言ったものでしょうか。それは例えば、何もない空間にどこにでもある真っ赤な林檎を一つおいて、林檎それ自体の美しさよりも、いま林檎がそこにある、ということによって感得される美しさを想像させるものだと考えています。そして今回のモノドラマは、いわばこの林檎の姿すら舞台に出さず、一つの物語を現出しようという試みです。元の小説はすべてわが国の近代というものを背景にしています。従って、そこに想像によって見えるであろう見えないものとは、例えば「不安」というものであろうと考えています。 構成・演出 原田一樹 |
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