日・記まぐれ 2000年7月〜
12/5[12月だぜ、おい!!]
さて、12月ですねえ。
皆様に呼び掛けていた「身体と台詞のワークショップ」お陰様で、すっごい楽しい、やる気まんまんの方達に集まっていただいて、嬉しい限り。お二人の方は演劇経験者、もうお一人はミュージシャン、そして残るお一人はキンダーワークショップ始まって以来初の、中学生。中学生は以前の同じワークショップにお母様が参加なさっていて、今回はお嬢さんが参加。こういうの、すっごい嬉しい!!
昨日、みんなで忘年会の御案内ハガキを「i-mac年賀状用CD-ROM」を使って作りました。こういうの作るの初めてだから、すっごく面白かった。年賀状もこの調子で可愛いのを作っちゃおうと思っております。楽しみにしていてください。
おいおい、2000年も終わりだよお。どうすんだよ。うかうかしてられないぜ。
年末はなんとはなしに気が急くし、なんとなく掃除しなくてはならない感じになるし…
みなさん、イソジンでうがいして、風邪ひかないように、この年末を乗り切ってください。
11/26[ガルーダ先生踊る! ワークショップinつくば第二弾]
本日、中野のテルプシコールに古木杏子(ガルーダ先生)のダンスを観に行ってまいりました。
何十年振りのテルプシコール(懐かしい!) ダンスの他にものすごい仕掛け…というか小道具というか…
あれは振り付け・演出の神羽恵子先生のこだわりだと思うけど、ダンス以外の部分も面白く観れました。
…NYに行った時に女性二人だけの劇団で「マクベス」を上演していて、ひとりは出演。
マクベス・マクベス夫人・ダンカン全部やって、しかも芝居が上手い。…英語だけど、それは分った。
もうひとりは演出の女性で音響・照明・装置の移動を手一杯やっていました。そして二人してスライドやらビデオやらカメラやらコンピューターやら、なんやらかんやら操作しながらの「マクベス」。でもとても緻密に出来ていたので、とっちらかった印象はありませんでした。
今日のもきっと、踊りと、それらの諸々のこととの融合が見えたから成功だったと思います。ああいうのは、時間かかるし繊細さが必要だよね。大変だったでしょう…と、つい裏のこととか心配してしまう。
女性ばかり6人のユニットで、身体のラインがとてもきれいでした。…稽古場に帰ってきて、つい腹筋をしている私…。
先日は原田が演出したDASH'の「TAKETORI」(こちらもダンス公演)を観てまいりました。
能登中島町民劇団の「銀河鉄道の夜」の振り付けをなさった岡本初美さんが率いる公演で、方の会の狭間鉄さんがおじいさんの役で出演していらっしゃいました。「竹取物語」の原作はとても深い内容で、そしてとても悲しいお話です。「この世のもの」ではない人間が「この世のもの」を哀れむ情感は、昨年の方の会の「竹取物語」に続いて胸にせまるものがありました。
こちらは男性も多く出演していて踊りがとてもエネルギッシュでした。殺陣を取り入れた振り付けが多く、方の会の「しんしゃく源氏物語」で村信保の相手役を長く演じている原田治さんも出演。長くおつきあいしているけれど、「踊っている治」さんを観るのは初めてで、すっごい格好良かったです。
それから「つくばカピオホール」での「サド公爵夫人」のワークショップ、無事終了しました。最終日は朝10時から5時までびっしりと「三島」漬け。実際に一場面を演じていただきましたが、みなさんの真摯な姿勢に胸を打たれました。「相手の目を見て、台詞をいいながら、そして動く」という「演技」の体験を初めてした方もいらしたと思いますが、「打ち込む姿勢」の前には「慣れ」なんて一番必要の無いものかもしれない…と実感しました。相手と「からみ出し」てからのその面白さといったら、「なんでサド公爵夫人観ながら、こんなに笑ってるんだろう…?」と思うグループもあったりして。
参加したみなさんの中に「本番のルネは、本番のモントルイユはどういう風に演じるのだろう?」という期待が強くあると思います。やはり自分で一回でも台詞を言ってみた役というのは特別でしょう。
きっと今回公共ホール演劇製作ネットワーク事業で回る7ケ所の中で、一番「サド公爵夫人」について読み込んでいる地域だと思う「つくば」に私も本番を楽しみに観に行きたいと思っています。
11/12[白塗りについて]
「宮城野」で初めて白塗りに挑戦しました。って言っても、共演の泉関奈津子さんや鈴木優子さんに教えてもらいながら…やっとやっとでしたが、いや、いいものですね、白塗りって。
「なんとかソノコさん」じゃないですが、ホントに醜いものを統べて隠してくれちゃう。で、その上に「めばり」を入れれば、なんかそれなりにきれいに見えるじゃないですかあ〜〜〜!?
まあ、日によって、少し「やり過ぎ」てしまったこともありましたが…
そして嬉しかったのが「足」です。
私は「24.5cmのチョウでか足&りっぱな足首」がただでさえコンプレックスで、しかもB型で酒飲みのせいか(?)「虫刺され」率も非常に高く、そして掻きむしるのでもう足なんか大変なことになっています。そしてタップシューズなどを履くせいかどうか分かりませんが、足の裏はごつごつで、とても人様にお見せできるような代物ではないので、いつも足を隠す努力をしておりました。でも今回は「お女郎さん」。「やはり素足だろうなあ〜〜」と心をきめていたのですが…
そんなあなたもホラ大丈夫!!
白塗りしちゃえばぜ〜〜んぜん!!平気!!
ほんと、毎回白塗りして芝居したいくらいだわ。…次回は「ギリシャ悲劇」なんだけどね…。(#^.^#)
それからもう一つの優れものが「鬢付けあぶら」。そう、あの、お相撲さんの使う奴。
子供の頃は「腰のあるなんていい髪の毛なんでしょう」と美容院のおばあちゃんにいつも言われていた私。なのに、今は無駄な腰がありすぎて、一本一本が独立心旺盛な手に負えない状態の髪の毛。
それが!! なんてしっとりするんでしょう。思ったよりベタベタしないし、私の独立型の毛をとてもいい状態にしてくれます。そしてあの香り!! そう「お相撲さん」の香りさ!!
う〜〜ん、昔から残っているものはやはり「いいもの」なのねえ。
今回のこの日記は「みみ蔵」さんのホームページの「コスメチック天国」のBBSに書き込んでて思い付きました。
「みみ蔵」さんのページ面白いですよ。
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/4712/
11/2[ワークショップinつくば]
10月26・27日つくばカピオホール主催の演劇製作ネットワーク事業サド侯爵夫人関連企画「原田一樹ワーク
ショップ」を行なってまいりました。スタッフは原田と瀬田と白沢で。
地元の劇団の御協力もあり、大人ばかり20名の方が集まってくださりましたが、演劇経験の無い方も、やはり
「演劇を観るのは好き」という方が多く、非常に意識が高く、集中力のある人達ばかりが集まってくれました。
初日、二日目ともに、キンダースペースワークショップのカリキュラムを組んで行ないましたが、舞台を使用し
て行うワークショップは初日だけでしたので、いきなり、ウォーキングやムーブメントなど「観客にみせる」ワー
クショップが初日に集中してしまいました。
このワークショップは「みせること」と同じぐらい「人がやっているのを観る」ことも大切なことなので、この
ように実際に芝居が上演される舞台と客席を使って「観たり」「みせたり」することを行なえる環境が非常に重要
で、これはこういうワークショップを実際に行なっているどこのホールに行ってもすばらしく感じることです。
原田がよく言うことですが、公演を打つ際に本来ならば、まず劇場があり、そこに役者がいて、そして脚本が出
来て、照明・音響などのスタッフが入り、最終的に観客が来る…という順番が本当であり、それが無理なくできる
環境は素晴らしいと思います。私たちのような都心の小劇場は、劇場に入れるのが長くて2日前、ひどい時には前日
ということが少なくないので…
さて、約三週間あいて、11月19日に最終日のワークショップがあります。
今度は実際に三島由紀夫の「サド侯爵夫人」と「わが友ヒットラー」のテキストを使ってセリフを言ってみるワー
クショップとなります。ひとことで言ってしまえば「難しい」戯曲ですが(読みにくい漢字が多いのもあるのですが)、
読みこめば読みこむほどに面白い戯曲なので、この「三週間あく」というのは、参加者にとってもいいことかもしれ
ません。
「サド侯爵夫人」は原田の演出で公共ホール演劇製作ネットワーク事業の一貫としてこのつくばカピオホールでも
上演されます。(詳しくは原田一樹 外部演出作品を御参照ください)
このようなワークショップは実際に芝居を観る際にもとても興味を引く題材になると思います。
二日目は交流会もあり、仲良くなった方達と芝居を観たいので、「サド侯爵夫人」の本番はつくばに観に行こうと
思っている私と白沢です。
10/24[「宮城野」終わりました!]
「さあ、いよいよ本番です。」と書いてから2週間がたちました。
「宮城野」無事終了です。ありがとうございました。
無事か? どうだったのかな「宮城野」。わからない部分が多すぎて、「どうだった」のか判らない。
良かったといってくれる人は一杯いたのだけれど、お話が良かったのか芝居が良かったのか、「泣いてし
まった」と言ってくれた人も一杯いたけど、芝居で泣いてくれたのか、もらい泣きしたのか、(もらい泣き
だとしたら、「はじめてのおつかい」を見て泣くのと一緒だものなあ)
いろいろ悩んだけど、私個人的には千秋楽の最後の最後の部分で、少し自由になれた気がしました。自分の
肉体や、「しなければならない」という精神的なものを放れて、ふわっと大きく演じられた気がしました。
一瞬だけど…。…でもその瞬間を切り取れるわけではないから、芝居全体で一つのものですからねえ。
さて、い・ろ・は組それぞれに、二人芝居ということで、いろいろと悩み、話し合い、ぶつかりあいしてき
たのだけれどみんなはどうだったのかなあ。(泉の苦悩は掲示板に表れていたりして、すごく理解できたりし
ちゃったんだけど、私なりに…)
私の相手役のネモチンともいろいろ話合いながらやってきたつもりです。私の方が大分年上なので、彼はか
なり気を使ってくれたでしょうが、そして、私はきっとすごくエラそうだったような気がして、今になって
落ち込んでたりします。そして、本当に「今になって」なのですが、今さらにように「矢太郎」のネモチン
が愛おしくなってきています。もう遅いっちゅうの!!
終わってしまったっちゅうの!! とひとりつっこみ…
「愛情の表現」ということに関して、今までは少なからず自信を持っていたのですが、今回それがもっと
もっと出せたような気がします。実際千秋楽は「もっと前半で愛しているカンジがあるといい」と何人かの
方に言われました。
それから「細かい心理描写」みたいなことにも少し自信を持っていたのですが、それもイマイチだったかな
あ…なんて。「自信」なんて、なんにも役にたたないってことですね。(--;)
なんか情けない反省文になってしまいそうなので、このへんでやめときますが、観にきてくれた方、それか
らスタッフ、そして劇団員以上にがんばってくれた客演の方に心よりお礼申し上げます。有難う。
ネモチン、またやろうね。
10/12[いよいよ明日初日!!]
さあ、いよいよ本番です。
明日は私達「い組」の初日。
このページをさぼっている間に、稽古は確実に続き、(わたしの稽古の内容が確実なわけではないのですが…)
おかげさまで初日にいらしてくださるお客様も多くいらっしゃるし、まあ、あとはがんばるしかないわけで…。
…ただ、私はがんばりすぎないようにした方がいいのですが…
21日の17:30の部以外はまだチケットあります。
まだご予約されていない方、どうぞお早めに。
「宮城野」の世界を堪能してください。
9/26[中島町民劇団公演「わが町」を観ました。]
能登の中島町民劇団第三回公演「わが町」を観に行ってまいりました。
昨年に続き、原田が演出と台本構成でかかわっていますが、私は一度ワークショップに参加しただけで、観に行
くのがメインの仕事になってしまいました。
昨年の第二回公演「銀河鉄道の夜」は、フレッシュな劇団員が増えたことと(特に小・中学生)、旧劇団員の芝居
がとても良くなっていたことに感激しました。
そして今年はワイルダーの「わが町」を中島町に置き換えて演じました。
私は「わが町」の公演を観るのは6回目。
その中には今回のように書き直して演じたものも多くありましたが、特に今回は、3幕目が、…演出と構成による
ものでしょうか、非常にわかりやすく、また身近に感じられ、感動しました。
前回2回に比べ台詞も多く、「場面」として長いシーンも多いので、どうかなと心配でしたが、町民の人たちもと
ても集中して観ていました。身近な題材と感じられたのだと思います。
そして今回も能登演劇堂の最大の機構、ラストシーンで舞台奥を全面開けて、スモークを炊き、そのシーンの美し
さには息を飲みました。
スタッフには美術の松野潤さん、小野寺綾乃さん、照明の森田三郎さんらもついていて、完成度の高い舞台にな
りました。方の会の狭間鉄さんは、裏方の指導・俳優の指導、そして出演とマルチにこなしてらっしゃいました。
ああ〜〜〜また、出演したい、参加したい。
大好きな中島町町民劇団の公演が観られて幸せな一日でした。
9/21[久々更新!!]
うわ〜〜〜〜!!
半月もあけてしまった。この貴重な時期に!!
この半月の出来事(?)は毎日毎日掲示板に書いていましたが、主に「宮城野」の自主稽古と、高校生たちとの交信に
ついやしてしまいました。
「宮城野」自主稽古が佳境に入っております。
でも「演出家のいないところで稽古をこれだけ続けるのもいいもんだ」と泉が言っておりました。
確かに、「自分で考える」ことを怠けてしまうと、何も先に進まなくなるので、一応細かいことまで自分で考えるし、
当たり前のことだけど、「この芝居、どこが面白いんだ?」とテーマを深く考えたりします。
もちろん一朝一夕に「答え」が出るわけではありませんが。
ああ、やらなくてはいけないことは、一度にやってくる。
みなさんへのDMも書かなくてはならないし、マスコミの掲載の電話も連日入ってくる。
インターネット上で、演劇のページと言われているものに、情報を送らなくてはならないのだけど、これも全然手を
つけてない!!(意外と時間かかるんだよね、これ)、衣裳のこと、道具のこと…あたりまえだけど、これは。
で、なんと、今年はアーツプラン21という芸術特別支援事業の計画書の提出期日が10月の16日!
本番の最中じゃないの!!
私はここで、「休演日に計画書をしこしこ書く自分の姿」を想像しました。あ〜〜〜〜〜〜!
でも今日はしっかり「グリークス」を立ち見で3時間観てきました。相手役の根本君と。
さすがに3時間立ち見はきっつかったけど、やはり白石加代子さんと寺島しのぶさんのかけあいのシーンは面白かった
なあ。やっぱり観ておいて良かった!! 方の会の市川夏江さんと、「宮城野」のことをたくさん教えてくださる蓬莱照
子さんもコロスで出演していましたが、すばらしかったです!!
9/2[宮城野稽古開始!!]
さあて、9月だ。もうすぐ「10月公演・宮城野」だあ。
って、まだひと月以上あるじゃないかとお思いでしょうが、実は演出家が来週からずう〜〜〜っと能登の町
民劇団の演出に行ってしまうため、もうひと月どころか、何日も演出家に見てもらう稽古はないのだよ!!
というわけで、先週からポツポツと立ち稽古を始めました。
いやあ、着物(というか襦袢だけど…)を着た所作が大変だろうことは、予測していましたが、何かこう、
「うそくさい」というか、「とってつけた」というか…
そしてもちろん、所作のことだけでなく、宮城野の心情だとか、背景だとか、
ほんっとお〜〜〜〜〜〜に考えなくてはならない要素が一杯です。
さて、この一ヶ月をどう過ごすか、
そこに、皆様に10月の「宮城野」を楽しんでいただくことができるかどうかがかかっています。
気持ちを引き締めて、今日も稽古です。
8/29[利賀村のこと]
26日から27日にかけて、利賀サマー・アーツ・プログラムを観に行ってきました。
原田の活動のページにも御紹介してありますが、演出家コンクールという催しもその一貫であり、原田もその
審査員として参加していました。全部で25の参加作品の中から優秀作品を選び、今後その演出家をバックアッ
プしていこうというコンクールです。「演出家」のコンクールというのは初めてのことで、「演出家の不遇」
をいわれている現代にあって、こういう催しはとても意義のあることだと思います。
私が行ったのはその最終日に、別プログラムとして行われている公演でしたが、特に野外劇場で行われた鈴木忠
志氏演出の公演「シラノ・ド・ベルジュラック」は素晴らしかったです。
利賀の夏の催しではいつも「花火」を使用するらしく、地元のお客さまも楽しみにしてらっしゃるようでしたが、
芝居の内容と花火がよく絡み合っていて素晴らしい効果をあげていました。そして何よりその環境の素晴らしさ
にため息が出ます。
原田が演出をさせていただいた静岡の芸術公園の野外ステージは、舞台奥が森になっていて、その上に出た「源
氏物語」の月の美しさに息が止まりましたが、利賀村の方は舞台奥が人工池になっており、そのはるか向こうに
そびえたつ山々にも照明の明りがあたり、その美しさといったら…、本当に芝居を観ているのか、その場所にあ
った本当の物語を観ているのかわからなくなるような幻想的な気持ちになります。
昨年のスタンダードワークショップに参加してくださった齋藤真紀さんがSPACの劇団員になり、その裏方で活
躍していました。終演後のパーティーでお話出来、SPACという劇団に参加できたことが楽しくてたまらない様
子でした。近々女優としての舞台デビューもあることでしょう。楽しみにしています。
演劇界の第一線の方々のお話を聞く機会もあったし、また私は参加出来なかったのですが、途中に様々なシンポ
ジウムや会議もあったようで、もし機会がありましたら、このサマーアーツプログラム、来年足を運んでみては
いかがでしょう?
8/29[ドラマメーキングワークショップのこと]
ドラマメーキングワークショップ、最終日。「随時御報告」などと書きましたが、あっという間の最終日です。
しかし、この「あっという間」は、参加者のみなさんにとってはどうだったのでしょう?
とにかく今回初めての「ドラマメーキングは」その長い時間のほとんどを、みなさんが実際にゼロからドラマ
を作ることに費やしたのですから、まさしく「主体的」に関わらなければ何もうまれず、発展しない…という、
まさに「参加者」が「参加」することが確実に体現できたワークショップだったのではと思います。
ですから、いつものワークショップなら多くある原田からの提言も、私たちスタッフの協力も今回は必要最低
限のものでした。
4人ひと組になった3つのグループ「DS(M)=ディッサム」「B」「打ち上げ花火」が、それぞれ「展覧会の絵」
というタイトルだけを決められただけで、あとは自由にドラマを作りあげていきました。
途中経過を発表しながら、またそれを叩き台に作っていくというもので、即興を軸に、そこから台本を作りあ
げるチームやハナから台本をみんなで作成していくチーム、いろいろなやり方の中で行われていきました。
いつものワークショップでは、私達スタッフが進行の中心になってしまいますので、良くも悪くも、その人の
経験や出来あがり方に合わせた助言をつい行ってしまいます。しかし今回は初心者から経験者までが、その立
場も経験も同じ土俵から始めるということで、日にちを追うごとに皆熱がこもっていき、かなり的を得た「だ
め出し」も飛び交う真剣場となりました。
しかし考えるに、「演じる人間」に初心者も経験者も無く、そこには「人間」しかいないのだ…ということを
原点に考えれば、このあり方はとても的を得ていて有意義な、「生きたワークショップ」だったのではないか
…、と思いました。
ワークユニットの設立理由でも述べている「ただカリキュラムを与えられ、それを消化する、という学校的な
ものではなく、それぞれが自立した演劇人としてお互いに考え、演劇的に成長する‘場’、お互いに刺激し合
うことのできる‘交流の場’」となれたのではないかと考えています。
またそういうやり方にとても熱意を持って向き合って下さった全ての参加者の方々に感謝します。
お疲れさまでした。
8/14[ドラマメーキングワークショップのこと]
ドラマメーキングワークショップが始まりました。
男性一名、女性十名、黒一点の百合岡さんは「女性パワーに圧倒されます」とおっしゃって
いましたが、そのとおり、すごい元気の良いテンションの高い集団になっています。
初日は原田の話のあと、グループ分けして早速ドラマメークの相談をしてもらいましたが、
早くも「ひとつ話ができました!」というグループあり!
二日目からは即興を含めたエクササイズと各自5分間の「独演」
参加者の楽しそうな様子を見ていると、すごいドラマが出来上がりそうで、期待してしまいます。
ドラマメーキングワークショップは8/27までつづきますので、随時御報告いたします。
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8/9[高校生のためのワークショップ]
1週間たってしまいましたが、「高校生のための身体と台詞のワークショップ」終わりました。
当初、まったく人が集まらず、キンダースペースワークショップ始まって以来の「中止か」!!
と半ば諦めていたのですが、ぎりぎりになって4人の子が集まってくれました。
それがまあ、いずれ劣らぬ個性とセンスの持ち主で、わたしゃ、「今どきの若者」の「素敵さ」
に、ドキドキしてしまった!!
ホント、やって良かった!!と思いました。
うちのワークショップでよくやる「一音詩」というのがあるのですが、ひとり一音ずつ発声して
いって、最終的にみんなで「詩」を作るというもので、如月小春さんの本に載っていたエクササ
イズなのですが、これが、「同世代」ということもあるのでしょうが、非常に上手くいって、
地域の町民劇団のワークショップなどで、小学生とやるとなかなか面白いものが出来るのですが
それに匹敵するほどまとまりがいい文章が出来ました。
まあ、このワークショップに関しては「年令が低い」方がうまくいくようです。人生経験が多い
と、ボキャブラリーも豊富になるのが災いして、自分の考えにこだわってしまって、うまく「波
に乗れない」ことがあるようです。
「センス」というのはあるもんだ、と思い、私たちももしかしたら若い頃持っていた「センス」
をどこかで削り落としているのだとすれば、もったいないことだ…と思いました。
そしてその「センス」の良さを、どうぞそのまま持ち続けてもらいたい。どこか一点でもいい
から磨き続けてもらいたいと、お母さんほども年の離れた私は祈ったのでした…
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7/23[ワークユニット公演4つの話無事終了。]
アトリエワークユニット公演「4つの話」無事終了しました。
おかげさまでたくさんのお客さまに来ていただきました。
ただ、昨日・今日と関東近辺はまれにみる高温で、またわがアトリエは一応冷房の設備はありますが、
人が入るとその効力をとことん失うアトリエで、みなさまには大変御迷惑をおかけしました。
でも、4人の役者のお客さまがおおかったのですが、みなさん、この暑さに非常に強く、最後まで楽し
んで観ていただいたようで、とても嬉しく感じました。
外で待っていた私の方がまいってしまう位の暑さ。最近隣に出来た「ピンクのうさぎ小屋」(というお
店…なんの店かは御想像に任せます)の冷房の室外機が私たちのアトリエの方を向いていて大変でした
わ。
皆様、どうもありがとうございました。
「夜明けに消えた」に出演していただいた星ひかるさんに舞台写真を写してもらったので、近々発表し
ます。
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7/13[鈴木メソッド&「宮城野」写真撮影]
先週から「鈴木メソッド」の勉強会を劇団員とワークユニットのメンバーで行なっている。
面白い!!
基本の動作から始まって、今日は刀の代わりに木片を持ってやってみたのだが、「集中」することの快
感を感じたりする。まあ、まだまだ自分の身体が思うように動かないのはあるのだけれど、ずっとやっ
ていくと、これはすごく自分の身体を意識することにつながりそうな気がする。
ただこれは、ひとりでやるのはつらそうだ。やはり指導者の方の気合いがあってこそかもしれない。
「鈴木メソッド」については鈴木忠志さんの本が書店から出ています。興味のある人は見てください。
今日はその後、「宮城野」のちらし用写真撮影。客演の根本博成君、鈴木優子さん、泉関奈津子さんにも
来てもらい、イメージ写真も撮る。若手は「アンチゴーヌ」公演にそなえて、写真を撮る。キンダースペ
ースにはめずらしく、気の早い作業!?
瀬田と平野は13時からの折り込みと、16時からの「ガルーダ企画ジャズダンス」レッスンと、上記の
「鈴木メソッド」で身体ガタガタ。力の抜けたいい写真がとれたことと期待している!?
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7/9[白沢の芝居無事終了!]
白沢の客演している東京BLOODY FOOLの芝居が今日で打ち上げです。
観にいらしてくださった方ありがとうございました。
演出・主演の奥田君をはじめ、ワークショップに参加してくれた人が多く出演しているので、身内の公演
を観る時のあのちょっと気恥ずかしい感じを持ちつつ、昨日観ました。白沢と奥田君のラブシーンは、や
はり照れてしまいましたわ。
シェークスピアを題材にすることの難しさを痛感しましたが、そのことに前向きに取り組んでいて、好感
がもてました。
今後に期待したい集団です。