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ムラマツさん

小学館発行の「ビックコミックオリジナル」を読んでいらっしゃる方は勿論ご存じだと思うのですが、表紙を描いている村松誠さんの動物の絵が大好きです。

やはり「猫」が可愛いと思うのですが、彼の作品を集めたグッズやカレンダーはたくさん出ていて、有名ですよね。

同雑誌に「表紙のつぶやき」という欄があって、ムラマツさんが、その週の表紙についてコメントを載せているのですが、今週5/20発売の「つぶやき」が切なかったので、転載します。

「先々月亡くなった我が家の飼い猫が元気だった頃、仕事机に置いた「練り消しゴム」が頻繁になくなるという事件(!?)をこの欄で書いたことがある。
 練り消しゴムは、主にデッサンなどに使われるゴム粘土に似た消しゴムで、ゴム特有の薫風のような(どんなだ!?)芳香がある。
 この消しゴムが大好きであった犯人(!?)は、私の目を盗んでは絶対禁止を申しわたしてある(?) 仕事机の上にヒョイと上がって、それをくわえて何処かに持って行ってしまうのであった。
 彼が亡くなって暫く後に、それが、階下の家具の床下に十数個まとまって出てきたのだ。
 まんべんなく歯型がついたクルミのようなそれを、宝物のようにしてため込んでいたのだ。その行為が愛おしくて、泣けた。」

 猫好きは……というか、動物を飼っている人は少なからずそうですが、「もしもこの子が死んだら……」ということを想像しない人はいないと思います。考えたくはないけれど、でももしそうなったら「どんなんだろう?」と考えただけで、胸が潰される思いになります。
 いつものコメント以上に(!?)や(?)が多い上の文章から、きっとムラマツさんは感極まってこの文章を書いていて、その気持ちを押さえようとする(!?)や(?)じゃないかな……と考えたら、私も彼が愛おしくて、泣けました。