伊豆の旅 2005

【雨男(女)は誰】
4/20
相方の両親とは、何回か旅行に出かけていますが、西伊豆は初めて。楽しみにしていたのに、天気予報は「全国的に春の嵐」
(T_T)
やはり、相方か私かどちらかが、雨ヤローのようです。
所沢在住の両親に朝8時西川口まで来てもらって出発!
まあ、行ってしまえば雨でもタノシ。
でも、高速は、大雨と霧で前の車が見えまっしぇーん。
(^O^)
初日予定の熱海は明日に回し、とりあえず沼津に向かいます。

【お昼】
まずは沼津の魚河岸にある、さかなや千本一で昼食。以前もここで沼津丼を食べて美味しかったから。
夜もお刺身だろうけど、まあいいか。沼津来てカレーとかラーメンとか食ったら怒られそうだ。
父はアジの刺身が口パクパクしているのを見て、本当にびっくりして女学生のように喜んでいた。そういうお刺身食べたの初めてなんだって。
そういえば、料亭とか居酒屋とか行かない限り、なかなか食べないわよね。父に口パクパク魚を初体験させてあげられただけでも良かった良かった。

ここはいつも美味しいです。わさびの茎の突き出しが旨かったなあ。


これは沼津丼
(桜海老かき揚げバージョン)

【若山牧水記念館】
今日泊まる宿が「牧水荘 土肥館」というところなので、まずは若山牧水を知らなきゃ…つうことで、「若山牧水記念館」へ。沼津の地に惚れて沼津に引っ越しちゃったというこの人の歌は、有名なのが多いです。

「幾山河こえさりゆかば寂しさの はてなむ国ぞけふも旅ゆく」
「しら鳥はかなしからずや そらの青海のあをにもそまずただよふ」

飾らない言葉、恋多き性格、酒を愛したこの人物を、家族一同「なんかいい感じ」と誉めたたえ、好きになりました。

【黄金崎】
黄金崎の岩の黄金色の部分に夕日が射すと、
本当に物も言えなくなる位感動的なんだけど、
この間うちの親や兄にも、雨で見せられなかった。
残念。

【牧水荘 土肥館】
牧水の詩を堪能した後、牧水が定宿にしていた牧水荘土肥館が今日の宿。
部屋のひとつひとつに牧水の歌が。
しかも酒飲みの牧水の詩に感動した我が家は、その詩が一つ一つのお部屋に飾ってあって、御満悦です。
「しらたまの
歯にしみとほる秋の夜の
酒は静かに飲むべかりけれ」

「かんがへて
飲みはじめたる一合の
二合のさけの夏のゆふぐれ」

※「一合の」と「二合の」の行間が良いでしょう?


「しみじみと
けふ降る雨はきさらぎの
春のはじめの雨にあらずや」

「石こゆる 
水のまろみを眺めつつ 
こころかなしも秋の渓間に」

ふすまに書かれています。


   

「人の世に たのしみ多し然れども 酒なしにしてなにのたのしみ」

「寂しみて 生けるいのちのただひとつの 道づれこそと酒をおもふに」

※他にも一杯面白い酒の歌があったのだけど、残念ながら牧水記念館の売店で買った本には載っていなかった。
地元の女流詩人さんが牧水さんの歌を訳しているのだが、私とは詩の解釈も違いました。この人は酒飲みではないな。

【お風呂】
ゆこゆこネットで選んだ宿正解!
V(^-^)V
係りの人もとても良い感じだし
これは婦人用露天風呂「麗人の湯」

洞窟風呂は、奥の方で温い湯に入っているとサウナ効果があり、ぐっしょり汗かきました
写真じゃわからないですね


【料理】
ゆこゆこネットで調べた時に、評判だったお料理は、評判通り質も量もすばらしかったです。
写真ではよくわからないかもしれないけど、真ん中は舟盛りです。
すごく豪華なお料理!満足o(^-^)o


客室の係のお姉さんに、追加料理をどうしたら良いか質問したら、今夜出るメニューを全部教えてくれて、だったら「手長海老」という土肥の名物が良いでしょう。と言ってくれた。
とても美味しかったの、手長海老。海老ってそれほど好きじゃなかったけど、これは旨い!!
お姉さん有難う。



ぼくたち手が長いの。


あんまり上手く撮れてないから、
これが宿のHPから料理例


でねでね、カニはこっちのタイプが
一人一匹出たの。

【男風呂 若殿の湯】
母が超晴れ女なので嵐もおののき、二日目はとても良い天気です。
昨日の姫の湯で満足していた私は、朝5時に交替して入れる男湯にびっつら。こっちの方が断然広くていいや。朝交替してくれるつうのが、良いですね。
露天風呂は3つあって、お湯の温度が、熱い・普通・ぬるめになっています。

下は内湯の天井と、内湯の美人像。
男の人たちは、この美人を見ながら入浴するのね。


「野天酒あります」
と書いてあります。
600円払うとお風呂にお酒を持ってきてくれます。

熱め


普通

ぬるめ

【朝ごはん】
も美味しかったです。m(_ _)m


昨日残した海老さんで出汁をとったお味噌汁。
ちゃんと昨日自分が食べた海老で出汁とったものが、席に置いてあった!!

【ビュフェ美術館】
父と母が以前から行きたかった、三島のクレマチスの丘にあるビュフェ美術館へ。
ビュフェがジャン・コクトーの一人芝居「声」を二十数枚の版画にしたものが、とても印象的だった。
藤田嗣治展もやっていて、彼が描いた可愛い猫も一杯見られた。

↓これはビュフェこども美術館
ビュフェの絵を使ってワークショップも行ない体験コーナーも充実。とても良い空間だった。小さいお子さんのいる人、是非行ってみてくださいな。子供だけでなく大人も想像力を刺激されます。


プールの中に、丸い積み木がごちゃまんと入っているの。足の裏が痛いんだけど、面白いよお。



とても綺麗な美術館。建物横にはビュフェのサイン。

ビュフェの彫刻。
チョウチョのようなのと幼虫のようなのがありました。


天井が高くて素敵な美術館。
写真は撮れなかったけどこの周りに
ビュフェの絵が並んでいます。

若くして売れていたビュフェへのインタビューの記載は面白かった。
画家って恵まれないことが取りざたされることが多いけど、売れていたことによるフラストレーションもあるんだな…と思った。

【熱海】
実は熱海行きが今回の目玉。
父が若い頃、仕事で週に何度も熱海に来ていて、「今の熱海を見たい」と。

全盛期よりは寂れたけど、バブル崩壊直後のあの惨めな感じは随分薄れ、活気を帯びて来ています。
でも父は、昔よく行った宿やお店が悉く無くなっているのに、少し寂しそうでした。

私が連れて行きたかったハーブ&ガーデンに行くには疲れてしまったようなので、お土産を買って帰途に着きました。お花一杯咲いているとこ、母に見せたかったなあ。まあ、また今度。

熱海の市場で旨い塩辛を買ってきたので、旨い日本酒を飲みたくなり、相方とそれぞれ一本ずつ買って帰りました。


熱海の写真は撮り忘れた。
天気は良くなったけど風が強く、
三角波がたくさん。
でもサーファーはブイブイ波乗りしてました。