1985年の作品で、舞台はさらに前1970年代の半ばから1980年代にかけて。 今、向き合っている若い俳優たちと丁度同じ年齢の頃過ごした時代を書いた作品です。 彼らにとって当時のわたしたちははるか彼方の他者であるのか、それとも授業でもとり上げた翻訳劇などに比べ、ずいぶんと近い存在なのか。 いずれにせよ人間というもの、他者というものを見据えなければならない俳優という職業にとってこれが一つのステップになることを望んでいます。
原田一樹