STORY

橋場隆行は、岩手県の寒村に隆行自身の記憶を持つという女性がいると聞き、訪ねていく。彼女は長い眠りから目覚めると、自分は橋場隆行であると言い始めたというのだ。その村には箱神信仰といわれる古い言い伝えがあり、彼女は箱神の祟りにあったと村では噂されていた。村で隆行は自分の記憶の窓を覗く事になるのだが、
その結末には恐ろしい出来事が待っていた。
コメディのNLTが挑む、ホラーミステリー・記憶シリーズ第2弾。

高橋 克彦

『記憶の窓』は私がこれまで書き進めてきた
『記憶』をテーマにする連作の中での一番の異色作とも言える。
他人が私の知らない記憶を克明に持っている不思議さ。
幼少の頃のことならともかく、中学の頃までを自分より遥かにはっきり知っている。
書いている私でさえ途中から混沌とした迷路に踏み込んだ気がした。
劇化の話が舞い込んだとき、こればかりは無理だろうと思った。内面の葛藤と不安が主題だからだ。
目に見えない存在と主人公は常に争い恐怖している。
完成した台本を読んで驚いた。確かにあの『箱神』が舞台に出現している。公演が急に楽しみとなった。


STAFF

演出 原田一樹

原作 高橋克彦
脚本 道又 力

美術 松野潤
照明 森田三郎
音響 小林史
舞台監督 竹内一貴

※2000年 5月 
劇団NLTが初めて挑んだミステリー
高橋克彦作「緋い記憶」は
原田演出で好評の内に幕を閉じました。
今回は記憶シリーズ第2弾として
「記憶の窓」をお送りいたします。

劇団NLTサイト 「記憶の窓」のページ

2003.7.2(水)〜6(日)

7月 2 3 4 5 6
曜日
2:00    
7:00  

場所 内幸町ホール
   
千代田区内幸町1-5-1 03-3500-5578

料金 一般 3,800円(日時指定自由席)

予約問い合わせ 03-5363-6048