|
◆久し振りに観る キンダースペースの演劇。
チェーホフの作品で「プラトーノフ」は正直知らなかった。「桜の園」「ワーニャ伯父さん」「かもめ」ぐらいは知っていたが・・・・。
この作品。キンダースペースメンバーはもちろんだが、プラトーノフ役の白州さん、そして脇をかためる、ベテラン俳優陣の演じる姿に心を打たれた。
私のような若輩者のシロートが偉そうなことは、何も言えないということだけはわかった。いわゆる「声の速度、高低強弱 間」ということではなく、身体から滲み出てくる何かがあって、ものすごく感じ入ってしまった。同じセリフでも、それを発する人によって意味がかわってくる。
役者とは何か?
その昔、「新劇の神様」と呼ばれた 滝沢修氏。その芝居を劇場で観たかったなーと思う。
キャストもそうだし、演出、舞台のセットや実は観客の質までも・・・・何から何まで芝居に対する真摯な姿勢が、ガンガン伝わってくるんです。
「プラトーノフ」。この作品については、いつの日か再演を観るまでには自分自身ももう少し成長していたいものだと思った。作品によって己を知る、一言でいうと、そんな作品であった。
劇団キンダースペース。魅力ありすぎて・・・・「ハマると、コワイ。」
これからも応援していきたい劇団です。
◆観終わった後 なんじゃ この芝居はと頭の中が消化しきれず そして 胃袋にずーんと来る 何かがあり 心が沈んでしまいました。
人が集まり 出会えば 人の世界は男と女 何かが起きて不思議はない。
21世紀の今の時代でも色恋の恋愛事件は後をたたない
でも プラトーノフの女性に対する行為は女性には理解できない
妻子がありながら 元彼女 人妻 未亡人と ちょっかいを出す。
多分 彼にとっては 遊びだったののかもしれない。
あの 未亡人の家でのパーティーでの ゲームかもしれない。
小説家の夢を捨て 教師となり 妻 子どもと暮らし幸せだが 平凡な日々。
それが 突然に 3人の美しい女がやって 来たのだから
あの 家だけで終われば良かったものの 女性たちを本気にさせてしまった。
妻子ある男に言い寄られなぜに女たちはあんなに大胆になれるのか?
お話的にはあのようにならなければ舞台としては進行しないだろうが
人間は時には世間の常識を飛び越えて生きていきたいと思うことがある。
この先どんなことが起ころうとかまわない しかし そこには どんな代償も 受け入れる覚悟はあるか…
それを 問いかけていたような 気がした。
しかし
プラトーノフの行為が回りに飛び火して多くの悲劇が生まれそして最後は まわり 回って かつての恋人に殺されるとは
なんとも 悲しく滑稽な話である。
今度じっくりと脚本を味わいたい気分である。
見終わった後 じわじわと心に染みていく 作品ですね。
みなさんの 演技も 素晴らしかったです。
だから こそ 心に ずっしりと 響いたのでしょうね。
最後まで 公演の成功をお祈りします。
◆素晴らしかった!
すごーく面白かった!!
終始、大きな事件はないし
勧善懲悪も胸の晴れる捕り物劇もないのです。
登場人物は
ちょっとした期待を込めて人生を踏み出そうとすれば
期待はずれで失望するし
ギャフンと言わせようと意気込んでも平凡な何かに気を削がれてやめてしまったり
どうしてチェーホフはこれを描こうとしたんだろう?
様々な人達が、それぞれの正当性を持って
ただただそこにいる。
そこに時間経過だけがある。
「チェーホフのドラマはいわゆるドラマよりもはるかに現実に近い。胸がスカッとするようなドラマには恐らくチェーホフは何の切実さも感じなかった。(前、中、後略)」
パンフレットに記されていました。
見る前は、どういうことなんだろうと
うまくイメージできなかったのですが、
見終えて
ああ、リアリティってこういうことかもしれないと
ともするととても退屈なお話、
ですが冒頭からずっと面白くて。
お話が進むことより、そこにいる人物が何を思っているのか、そしてどう反応するのか
お芝居がすすんでいくにつれ、より細かな所が気になって面白くなっていく
嫉妬、見栄、欲、計算、
恥をかかないようにさりげなく打ち出す勝算
セリフでない部分でもじんわりと流れているのが見えて、これ人間だなぁ、なんて
見苦しい部分をたくさん持った人物で溢れていて
そこにたくさんの愛情があって
はぁ、なんと可愛くてやるせないんだろう
なんて
箇条書きであれこれ思いつつ、家に帰りました。
個人的には
セットの白馬の際立った、あるシーンにノックアウトされました。ここでこう来るんですね!
ああもう切ない!
あと瀬田さん演じる女主人の
客人たちへの(特に困った客に対する)捌きかたに唸りました(^∇^)エレガント!
◆今までの
キンダーの作品は、
基本、自分の何かと重なるところが
少ないのですが、
今回は、ドンピシャ。。。
これ、
今のあたしに起こってることだ~。
あの人があたしでしょ?
あいつがあれで
あの人はあの人で~。
あの人がぁ。。
って、
言う台詞にまで
「あいつ、いいそぉ。。。」
って、
他の人が無反応のとこで
ひとりで、ツボって
頭をガックシしちゃったり。
今回は、とても近かったです。
ほんとうに、すばらしい作品でした。
本当に行って良かった。
明日が、千秋楽ですが
チケットは、残念ながら
完売しているそうです。
キャンセルまちとかは、あるかも??
久しぶりに、
登場人物たちを、終わったあとも想っています。
どんな人なのか
どんな人生だったのか
あの、結論に至るまで
あのひとたちの
これまで、これから。
登場人物を想いながら
自分とも、重ねてみたりして
とても、
ゆたかなプレゼントをいただいたようです。
人と出合い
人をすきになり
どうしようもなく、はじまり
どうしようもなく、かかわり
どうしようもなく、求め
どうしようもなく、愛してしまうこと
いきてゆくこと
わが
ままに
いきることの
権利と代償
いい作品でした。
この、DVDなら買いますよ!!(*´∀`)♪
こころの血肉をありがとう!!
さすが、キンダー!!
今回のは、良かった!!
|