終了したワークショップ
下は2003年度のものです。
お間違えのないよう。
■連続ワークショップ2003■
Vol.21 『ひと』
6/4(水) 5(木) 7(土) 8(日) 11(水) 12(木) 14(土)
 舞台における俳優の演技は、継続的な訓練と発表の「場」を得ることによって成長します。しかし、与えられるカリキュラムをただこなしていれば実力が付セう「ひと」とは、他者のことです。「ひと」の存在は「ひと」との関係のなかに
あります。その関係をどれだけ意識できるか、また、その関係を手がかりとしてどれだけ
劇的な存在の仕方を見付けられるか。リアリズムにおいて劇的であるということは、一つ
にはこの関係のテンションが強いということによります。ドラマのなかにかかれたその人
物が持つ関係を探って、役と、俳優自身の存在感の根を探ります。テキストは日本の現代
戯曲を中心にする予定です。
Vol.22 『モノ』
9/15(月) 17(水) 18(木) 20(土) 21(日) 23(火) 24(水) 25(木)
「舞台のうえに現われる「モノ」は、小道具や大道具ばかりではありません。小道具一つに
しても、その「モノ」の持つ意味は俳優の意識によって変わります。老人が持つ杖のよう
に単に俳優が演じる役を補完するものなのか、マクベスが持つ短剣のように、自分自身の
本質を映しだす鏡なのか。また、形をもたない「モノ」も一つのドラマの中には様々に現
われます。たとえばその役の人物の持っている「欲望」や「希望」、これらを阻む「環境」
これも一つの「モノ」であり、これを読み解くこともまた存在のための一つの手がかりと
なります。海外翻訳戯曲等もテキストとして扱います。
Vol.23 『力』
2004年
2/20(金) 21(土) 24(火) 25(水) 28(土) 29(日) 3/2(火) 3(水)
 テンションという言い方があります。これは、個人の内的なパワーのレベルを示す言葉ではなく、個人と何かの間にはられた関係の糸の緊張の強さと考えた方が、リアリズムの舞台で人物を捕らえる時に有効です。何かというのは相手役とは限りません。例えば、願望であったり、絶望であったり。人の存在は、これらとの関係によって決定されます。逆に言えばこの関係に無自覚、あるいは無感覚な場合、そこに説得力ある人物像を作り上げることは出来ません。密接な関係と、その葛藤によって作られているいくつかの戯曲の部分を取り上げ、ドラマがいかに関係において成り立っているかを探りつつ、役というものを捕らえていきます。
時間:19:00〜22:00
費用:\21,000
定員:12名