■連続ワークショップ 2001

97年より引き続き行なっている連続ワークショップです。
舞台表現における俳優の演技を、戯曲に描かれているドラマの面からいくつかに分類し、その中での俳優としての表現の方向、可能性を探ていきます。
五年目の今年は、三つのテーマを設定しました。
基本的には一年以上の演技・演劇経験のある方を対象とします。
これまでにキンダースペースのワークショップ、連続ワークショップを受けていない方も受講可能です。                                                
                          

Vol.17 “賭ける”                  

2002年 2/13(水)・14(木)・16(土)・17(日)・20(水)・21(木)・23(土)・24(日) 

人生の魅力は賭博であると言った小説家がいました。既に創られた戯曲にそって演じる舞台に於いても「賭け」は、そこに向かう俳優の演技によって、作り物ではない緊迫と、瞬間の魅力を生み出し、その空気に観客を巻き込むことが出来ます。また「賭ける」という行為は、なにも博打に限られることではありません。人生のあらゆる局面で「賭け」は存在します。様々な戯曲から「賭ける」場面を取り出して、その勝つ、あるいは負ける瞬間の演劇的な成立の仕方を探ります。                                               

時間:18:30〜21:30
費用:¥21,000
定員:12名

下記は終了しました。ヨ


Vol.15 “不在”                  

4/18(水)・19(木)・21(土)・22(日)・25(水)・26(木)・28 (土)・29(日) 

「不在」は演劇の重要な要素の一つです。ここにいない誰か、あるいは何かを語り、その像を観客のなかに結ぶ。ときにはその像そのものが動きだし、舞台の背後から、客席にまで下りてくる。これは、舞台に出演する側からはどのような演技上の技術が必要なのでしょうか。ただ、その不在の何かをイメージとしてとらえればいい訳ではありません。「不在」は語られることによって存在するからです。語る、という行為の検証こそが必要となってきます。いくつかの既存のテキストの一部を使用し、実際の演技実習を通し、「不在」を語ることのメカニズムを探っていきたいと考えています。                                

Vol.16 “変身”                  

11/14(水)・15(木)・17(土)・18(日)・21(水)・22(木)・24(土)・25(日)

歌舞伎や能をはじめとする古典劇では、登場人物の「変身」が多く描かれます。これは現代劇においてもドラマの重要な要素であり、ストーリーの中に隠された「変身」を探り出すことで、演技の核をつかむことが可能になります。「変身」とは、いわば一人の人間が外からの要素によって、大きく変化することです。これがどのような心理と組立によって演技として説得力を持つのか、様々な戯曲からいくつかの場面を取り出して実際に演じつつ探って行きます。