たくさんの方々に参加していただいた2000年度ワークショップも、2/17から始まった「身体と台詞のワークショップ」で終了となります。ここで少し本年度のワークショップを振返ってみたいと思います。

 まず今年初めて行なった「ドラマメーキングワークショップ」。初めての試みでどうなるかと思っていましたが、参加者ひとりひとりの個性が輝き、最終日の発表は、それぞれの「人生」まで感じさせる出色の出来だったと思います。なによりグループの中での話し合いが密になった分、それぞれ確執もあったようですが、今も連絡を取り合う心許せる仲間になれた方々もいるようで、演劇がとりもつ「輪」を提供できたことを嬉しく思います。

 リピーター参加者が多い「連続ワークショップ」は、このワークショップの本来の目的である「テーマから演劇を探る」ということにワークショップ開始当初よりずっと近付いている気がします。自主稽古の目的も明らかになって、客観的に自分の芝居を分析する人も増えています。長くおつきあいしている方達の芝居における「個性」と「くせ」の差も、お互い解りあえるようになりました。また、新たに参加してくださる方達も含めて、このワークショップに参加する人たちの「芝居に対する姿勢」に、いつも感心しています。

 「40才以上の女性のための…」「高校生のための…」と限定しても行なった「身体と台詞のワークショップ」ですが、これを行なった効果と嬉しさは、その後のキンダースペースのお付き合いの巾の広がりにも関わってきています。
 圧倒的に40才以上の女性の方や高校生の方のワークショップ参加、公演への御来場、アトリエを使用した集いへの参加が増えています。また「ちょっと近くに寄ったから…」といってアトリエを訪ねてくださる方が確実に増えました。
 これは「地元での活動をより広めていきたい」私達にとって、なにより嬉しいことです。
 これまでは「演劇関係者」を中心としたワークショップになりがちでしたが、この「身体と台詞のベーシックワークショップ」をきっかけに、他の職業や専門を持った方との「演劇を通じたコミュニケーション」が出来れば、なにより、このワークショップを続けているイミとなっていくことでしょう。

 2000年度ワークショップに参加してくれた全てのみなさんに感謝します。 
 そして、またキンダースペースワークショップのトビラを開けていないみなさん、どうぞお気軽にトビラを叩いてみてください。